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人生を、楽しむ。

 煌々とした満月の光を、朝の薄暗い光と勘違いし、真夜中に目が覚めてしまう。なんとも…(笑)。満月は好きだが、上弦の月がことのほか好みである。あなたと眺める上弦の月はさぞかし綺麗だろう。
 さて、バラエティ番組『ホンマでっか!?TV』にGACKTさんが出演していた。彼の生き様(信念)に共感する部分が多く、一言ひと言に引き込まれる。彼は元々自分が嫌いだったそうだ。しかし、20歳で悩むのを辞めたという。思い立ったらすぐに行動するのを徹底した。確かに、一日1時間悩んでいたら、人生の10分の1は悩んでいることになる。80年生きるとしたら8年は悩みの中にいる。悩むことそのものは決して悪いとは思わないが、一度きりの人生でこの時間の蓄積を考えるとどうなのだろうと思ってしまう。私自身がこう感じるようになったのも、本を読むようになってからである。因みに、今はミヒャエル・エンデ著『モモ』を読んでいる。まさに、時間がテーマ。
 この放送で、彼はこう語る。「自分のことを好きになれなくても、自分の嫌いな部分を減らすことは努力でできる。嫌いなまま生きる人生と、努力して自分を好きになる人生と、どちらが楽しい人生になるだろうかと考えたときに、嫌いでなくなってやろう。」と。私なりに読み替えるなら、人生を悪い方向に思い描くくらいなら、自分の人生をよくする(楽しくする)方法を考えてそれに向けて努力しているということだろう。やはり、すげえ。少女パレアナの“何でも喜びに変えるゲーム”かのように凄いまなざしで捉えていて、素晴らしき実践力である。彼と同じく、私も自分の声を聴くのは好きではなかった。しかし、オンラインで対話型勉強会をやっているときから、自分のあらゆる聲(声)を聴くことが増え、自分の聲を好きになろうと思うようになった。自分そのものに愛おしさをもってあげないと、上述した考えに反してしまう。身体さんはいつでもあなたの味方なのだよ。
 唯一無二の人生だから、起きた出来事をいつまでもうじうじと根に持ってネガティブに捉え、悩み続けている人生よりも、それをポジティブに(よりよい方向に)捉えられるように、考えをチェンジできる人生の方が良くないだろうか。変容していく方がよほどよき人生と呼べるのではないか。7年前に事故を起こしたけれど、それをずっと引きずっていても前には進めない。それなら、変わろうと思った。
 あなたが経験していることはどれも、今のあなたにはなくてはならないものだ。勉強ができない、数学が苦手、先生の教え方が分かりづらい、自分は賢くない、才能がない、境遇に恵まれていないなどと様々なマイナスな言葉を吐き、自分を正当化するのは容易だが、それでは自分の人生は変容しない。負の言葉で済ませるよりも、今やっていることを好きになろうと努力する人生の方がより楽しめる気がしないだろうか。やはり今年一押しのこの言葉に尽きる。“あなたの人生、本当にそれでいいんですか。”
 
망설일 필요 없어 달려  크게 소리쳐봐  내 가슴에 별을 담아서
ためらう必要はない 走って  大きく叫んでみて  私の胸に星を込めて
CSR (첫사랑)『Shining Bright (빛을 따라서) 』)


🎵 人生いろいろ。人の色もいろいろ。対話を楽しもう~ 🎵
 
【Color 80】先生は学生のときに修学旅行でどこに行きましたか。
【A】まだ沖縄ブームの時代ではありませんでしたから、関西方面でした。一日自由行動のときがあって、みんなで電車に乗って大阪に行き、お好み焼きを食べた記憶があります。教員になってから、修学旅行引率で沖縄に8回行きました。自称“沖縄通”です。でも、金銭的にもう行けないかもしれないですね。ぜひ沖縄に旅行で行ってみてください。まじでいいですよ。
 
【Color 81】多くの科目において暗記することができても、応用になるとてんで駄目になります。何度も色々な問題を解くこと以外にできることはないでしょうか。
【A】基礎・基本的なことを覚えておくのは何よりも大事です。授業ではよく語っていますが、私自身は数学を暗記しようと思ったことはありません。たとえば、この公式を書き写して覚えようみたいなことは一度もしていません。そもそも数学は暗記科目ではないですからね。基礎の上に応用があるわけです。基礎というのは、概念(定義、定理など)を説明したり、与えられた問題文を数式化したりすることができるかどうかです。計算できるのは大前提なのです。それは暗記ではありませんね。では、あなたが捉えている暗記とはどういうものでしょうか。インプットだけでなく、アウトプットがあってこその暗記だと思います。だから、色々な問題に着手することも大切ですが、まず基礎の捉え方を見直してみるのはどうでしょうか。
 
【Color 82】部活において技術面で直さないといけない所があるのですが、どうしてもうまくできなくて1年くらい同じことを繰り返しています。周りの人はどんどん上達しているのに本当に悔しいです。何かアドバイスがあったら教えてください。
【A】前号で“達人はプラトーを愛する”という言葉は紹介しましたね。それに尽きると思います。10回で難なくできるようになる人もいれば、100回でようやくできるようになる人もいて、人それぞれなのです。バドミントンを24年やっていますが、今になっても同じ基本的なショットを何度も繰り返し練習します。毎回打ったところでどれも満足いくものはありません。でも、その“過程”を楽しんでいます。究極的に言ったら、どれも失敗です。しかし、それを卑下していたら、頑張って練習している自分の“心”はどうでしょうか。辛くないですか。悲しくならないですか。周りの人は陰でもっと練習しているかもしれません。だから、人と比べて羨ましいと感じる感情そのものはいいですが、あなた自身が目指すものに向き合ってみることの方が大切ではないでしょうか。悔しさで演奏すれば、悔しい気持ちが聴き手に届きます。さて、あなたは誰に対して、どんな心で弾いた演奏を届けたいですか。
 
【Color 83】私は前に出て話すときや、授業で当てられたとき、とても緊張して声が裏返ったり、震えたりします。緊張を解すためのいい方法を教えてください。
【A】その気持ちはよく分かります。私もそうです。今でも緊張するし、噛むこともしばしばです。小学6年生のとき、珠算大会で自己紹介する際もすごく緊張し噛みました(笑)。ひとつ実践していることは、“うまく話さない”ということです。いいこと、ちょっと面白いことを言おうとすると、つい焦ってしまうことに気づいたのです。あなたの今の姿そのものはとてもチャーミングだと思うし、その感情や自分自身を大切にしてくださいね。すぐに変わろうとしなくて大丈夫ですよ、焦らずに。

2023.12.1

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