仙台の牡蠣と松島海岸の朝
東北、宮城1泊2日のぶらり旅。
朝9時台に仙台空港に到着し、午前中は角田市に。
14:30 仙台市内
角田駅から 阿武隈急行を乗り継ぎ仙台駅に着いた。
道中、電車のドアが自動で開かないことに困惑した。
たぶん雪国あるある。
地元の方が手動ボタンをおして扉をあけている姿をみて、見よう見真似でボタンをおしてみる。
手動で開けたから降りたあとは閉めてあげた方がいいのかな?
そういった電車に乗るのは、はじめてではなかったが不思議な気分だった。
そんなこともありながら、一先ず荷物を置くため宿泊先にチェックイン。
出発前、ホテルに周辺の飲食店や観光情報を問い合わせしていた。
フロントでチェックインの手続きをしていると
「先日はありがとうございました」と電話で話した方に声をかけてもらった。
昼食がまだなことや、午後の観光について決めかねていることを伝えると、観光マップと時刻表を見ながら色々と丁寧に教えていただいた。
そして日本三景の松島海岸を観光できたらいいなと思っていた。
15:15 仙台市内カフェ
アイフォンの充電ができるカフェで昼ご飯をすませることに。
食事が終わると16時になっていた。
観光するには少し無理のあるタイムスケジュールなことは認識していたが、松島海岸にいってみたかった。
松島湾を一目みれたら、それだけでよかった。
16:15発の電車に乗っていくつもりでだった。
ぎりぎり夕日の時間帯だったらいいな。
16:05 仙台駅のホーム
電車を待っているあいだ、晩ご飯について考える。
(ランチ終えたばかりだけど)
宮城といえば牛タンだけど、わたしは牡蠣が好き。
やっぱり牡蠣がたべたいね~。
仙台駅周辺でどこの店がいいかな?
頭のなかは牡蠣のことでいっぱいだった。
(ランチ終えたばかりだったよね!?)
待っているホームでは停車している電車が、長く出発待ちをしていた。
その電車がやっと出発した。
よし、次の電車だ。
座れたらいいなと思いながら携帯をみると16:16だった。
え?
乗るはずの電車の時刻が過ぎている。
あの長く停止していたさっきの電車は、わたしが乗るべき電車だったの!?
食べ物のことを考えていて、乗るべき電車に乗れなかった。
次の電車に乗ればいいと思ったけど、次の電車は
30分後だった。。
もう夕日に間には合わないかもしれない。
牡蠣のことを考えて、ぼーっとしていたから電車を逃してしまった。
なにをしてたんだーと責める一方
わたしのなかのもうひとりが「今日朝4時起きで飛行機乗ったから仕方ないよね」とささやく。
でもここまで来たんだから松島海岸にはいきたい。
そして30分後の電車に乗った。
夕方の満員電車のなか、車窓から見える景色は暗かった。
地下を走っているのか?
地上を走っているのか?
しばらく電車に乗っていると、窓に水滴がついていることに気づいた。
この電車は
地上を走っている。
雨降ってるんや。。
17:30 松島海岸駅
仙台から約40分かけて松島海岸駅に到着。
辺りは真っ暗。
なんなら小雨もぱらついていた。
それでも観光はできると思い込み散策を試みるも、店はほとんど閉店。
ましてや松島湾なんて真っ暗でなにも見えない。
かなしい。
観光客はまばらに歩いている。
わたしより先にきて観光を終えた人たちなんだねと解釈。
40分かけて仙台駅に戻る。
まぁ仕方がないよ。
こんなことで落ち込んでいるようじゃあ人生なにも楽しめないから。
19:00 仙台駅周辺の居酒屋
もちろん夕飯は牡蠣食べました。
梅酒を一杯だけ飲んだ。
松島湾は見れなかったものの、この日は素敵な出会いもあり、こうして念願の牡蠣も食べれて、居酒屋の片隅で高揚感に包まれていた。
引きずらず切り替えることが大切と実感。
気分もよく、仙台の街をホテルに帰るまでだけの距離を散歩。
やけに月明かりがまぶしくて気になった。
ちょうど満月だったみたい。
さっきまで雨が降っていたと思っていたのに、夜空は快晴。
22:00 宿泊のホテル
明日のフライトは昼の12時過ぎ。
それまでどうやって過ごそうか?
大浴場から帰ってきたあと、ベットに寝そべり観光マップをみながら考えていた。
観光をするにしてもあまり遠すぎるところには行けない。
さて、どうしよう。
8:10 松島海岸駅
翌日の朝
はい、リベンジしました。
あまりの美しさに、あの松尾芭蕉も愛した地。
わずかな時間だけど、旅好きとしてはこのチャンスを逃せなかった。
昨日の夕方が嘘のように晴れ渡っていた。
少し寝不足だけどこの季節の日光浴は気持ちいい。
観瀾亭は豊臣秀吉の伏見城にあった一棟を伊達政宗がもらい受けていたものを、二代藩主忠宗がこの地に移築したと伝えられている。
記録によると藩主・姫君・側室等の松島遊覧、幕府巡見使等の諸国巡回の際の宿泊及び接待用の施設となる御仮屋として利用されていたようで、
「お姫様なった気分を味わってください」と案内していただいた。
絶景を眺めながら抹茶とずんだ餅と季節のお菓子盛り合わせ。
早い時間帯だったため、来客はまだわたしだけ。
解放感ある松島湾を眼下に眺める茶室には、やさしい潮風がながれる。
とても贅沢な時間だった。
次回また訪問するときは周辺の島めぐりもすると静かに決意。
11:20 仙台空港
いたるところで発見する、ずんだシリーズ。
地域限定の商品をコンビニで見つけると嬉しくなる。
凍っていたずんだシェイクをすこし溶かして、空港での待ち時間にためしてみる。
枝豆はしょっぱくしても、甘くしてもおいしい。
12:30 機内
飛行機のなかで昼食。
鮭とイクラは最高の組み合わせ。
おそらく隣りの座席のカップルに飯テロをしていた。
すみません。
朝ごはんもなくスイーツばかりで、この日はじめてのちゃんとしたご飯なんです。
最後の最後まで宮城の魅力を思う存分堪能した。
今回宮城県を訪問したのは人生ではじめて。
地元の方と交流し、新鮮な地元の食材を食べ、目の前に広がる景色を眺め、それが旅の醍醐味だけど、やさしく好奇心を刺激される東北だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?