今季のMリーグ振り返りとか色々

今季のMリーグを終えて、色々と雑感。

1.スポーティな方向へ正統進化。ゲームスタッツの導入
今季のMリーグにおいて、Mリーグ成績速報(非公式)的なトップトピックとして挙げるならば、ゲームスタッツのまとめを放送中に入れたこと、これが一番大きいと感じます。
このゲームスタッツは、2019シーズン開幕から試合速報のツイートとして開始して、1シーズン遅れで公式が逆輸入をしたものでした。
スコア以外に3項目のピックアップ(リーチ回数、和了回数、放銃回数)は主要なスタッツなのでよかったと思います。個人的には速度感を見るためにも副露回数の項目もプラス1してくれると統計データのチェックにも役立ちますし、視聴者も面白がるのではないかなと思います。

2.SNS上での月間ランキング表彰の開始
これも逆輸入。1年目のシーズンから当方で集計していた月間ランキングを公式でやってくれました。
短期的なスパンでの調子のバロメーターを見る者と、山場を小出し小出しで作ることで見ているほうも飽きさせない・・・というものですが、しっかり公式でやってくれました。

3.デイリー・ウィークリーMVP投票
逆輸入3つ目。こちらでやっていた月間MIP投票の公式版ということで、MVP投票を公式で企画したものです。マン・オブ・ザ・マッチの選出みたく毎日やっていましたがちょっと頻度が高いかなと言うのが正直な印象。週間MVP程度に抑えるのが丁度いいのではないかと感じました。

ということで、今季は公式が非公式の企画を逆輸入してくれたシーズンとなりました。リーグが始まってから、こんなMリーグだったら盛り上がるよな、とMリーグ成績速報が見たいコンテンツを自力で始めた結果、なんと公式がそれを叶えてくれたという、さんま・玉緒もびっくりなシーズンとなりました。
続いて、来季のMリーグへ向けた願望とか提案とか希望とかを。

4.ラウンドスパンでのインセンティブの強化を
レギュラー→セミファイナル→ファイナルと三段階を踏む現行のシステムを踏襲するならば、最終総合順位とは別にラウンド別の賞金を設けるのも一つ面白いのかなと感じるところです。
例えばですが、レギュラー1位通過には数百万の賞金を出したり、セミファイナル内でのスコアを集計したトップチームにも多少の賞金を出す、そしてファイナルシリーズでは勝利給として1勝毎に数万~十万円程度の賞金を出すなど、細かなところでトップが偉いシステムを作ると、今回のファイナル最終戦での目無し問題に対する一つの選択肢が出るのではないでしょうか。

5.スポンサー露出の強化
リーグスポンサーとしてインタビューのバックボードにスポンサーが紹介されている程度で非常に勿体ないと感じるところ。これも例えばの話ですが任意の2節において「〇〇スポンサースペシャルサンクスデー」の様な、地方公営競技の冠スポンサーシステムみたいなスポンサー企業の紹介、その日の試合の勝利チームに記念品(スポンサー企業商品等)贈呈等の企画で、リーグとしては収入を得て、スポンサー企業も宣伝をしてもらってというお互いに好循環な関係を構築してもらえると長く続くリーグの基盤作りに役立つのではないでしょうか。

6.試合中での対局データの表示
最強戦中継などで行っているシステムで、平均打点等のスタティクスなデータの紹介は技術的に可能であれば見てみたいところ。
野球中継で言うところの打率や、その日の試合の打席の結果など、個人のデータの紹介(前日までの平均打点、和了率等)を乗せてもらえるとデータ好きな視聴者には嬉しいところですし、ライト層でも数値としての客観評価で対局選手との相対的な良し悪しが分かるのも強みです。
ただし、画面がごちゃごちゃっとしてしまうのが難点で、手牌・試合の流れを妨げる様なテロップの山というのも興ざめになるのでバランスの調整が非常に難しいところになります。

7.コメント欄の秩序改善を早急に!
これは少し暗い話になりますが、ABEMAでのコメント欄について、今季は特に無法地帯化となっていたように感じました。再三Twitterの方で、私の意見も述べていたところでありますが、野次を超えたこちらでも書くのを憚れるような言葉が並んでいたのは大いに残念でなりません。
非常にセンシティブなトピックで複雑な事情も絡むところでずばりこれが解決策です!というものが無いのが現状であり、視聴者のモラルに頼るところではあります。昨今の社会情勢において、痛ましい誹謗中傷の末命を投げ出してしまったというニュースもあります。完全に匿名ではないということを頭においたうえで責任のある発言を心がけることが必要です。
そういった心無い言葉から選手を守る様なシステムの構築、例えば選手会を結成して選手の立場の向上、将来子供たちが胸を張って「プロ雀士になりたい」と言える環境を作れるのかどうか、1年2年でどうこうできる問題ではないですが、もし近い将来そういった社会を到来したいのであれば、選手自身が守られる状況を作るのが必要と感じるところです。

一日を終えて眠い頭を働かせて書いたものなので、多分色々と後で書き足したくなるところもあると思います。
今年のMリーグの良いところ、改善してもらいたいところ、このオフシーズンでまた色々出てくると思いますので、何らかの機会に書きたいと思います。
ご覧いただきまして、誠にありがとうございました。