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旅のお供は、きのこの山

朝6時。
薄暗い中、スーツケーを持って、家を出ました。
実は、目覚ましかける時間を間違えて、父に起こされるという失態をおかしました。

とはいえ無事に、新幹線に乗車!

秋には東へ車で5時間以上かけて行きましたが、今回は、新幹線を使って約6時間の旅です。

新幹線に乗って走り出すと、左側の窓から綺麗な朝日が見えていましたが、私は右側に乗っているので、写真は撮れませんでした。

新幹線の中から、自分が住んでいる街周辺を見ると、見慣れた建物も、なんだか違って見える。
お! あれが見える!コレが見える!
と、当たり前なのにいちいちワクワクしてしまう。

昔は我が家も見えましたが、今は建物がたくさん建って見えなくなりました。

紀文の工場から湯気が上がっている。
この時間から、かまぼこ蒸してるのかな?
山や畑は、霜が降りて白くなっている。

こうして1人で、あの場所に向かうのは、何年振りか…

あの頃も、朝一番の新幹線に乗って、西へ向かった。
当時の旅のお供には、携帯用のカセットテープレコーダーと、単行本一冊ときのこの山。

この6時間。
私は退屈などしたことのない。
車窓の風景を見ているだけで、楽しい。

今日などは天気がいいので、特に最高だ。
奥静の山々が美しく、遠くに雪を被った南アルプスが見える。
浜名湖も、青々と美しい。

そして静岡から西は、特に私が好きな戦国時代の舞台。
その昔は地図を持って乗り込んで、今どこを走っているか見ながら、山の名前を調べたり、その土地の歴史に思いを馳せていた。

その地方の特産、大きな工場なども、ちゃんと新幹線から見えるように、大きく書いて、PRしてある。

古そうな神社も、大きいお寺も、変わった建物や大きな工場も、あんなところにあんなものが?
などと目に飛び込んでくるもの全てに興味を持った。

とはいえ、それらの風景を写真に収めるのは、私の力では無理です。
あっ!と思ううちに、景色は流れていってしまいますから…

名古屋に着く頃、右側に朝日が見えた。

私は名古屋駅で降りたことはない。
昔は名古屋で、新幹線のこだまからひかりに乗り換えていたけれど、それだけ。
いつか、降りることがあるかなあ…

今日は、ここでは乗り換えずに新神戸で乗り換えです。
そして初めて、「のぞみ」に乗ります。
ちょっとワクワクしますが、乗ってしまえば普通なのかな?

ところで、なぜ、きのこの山?
と思っている方も多いと思います。

昔、家から彼の地に向かう時は、なぜか必ずきのこの山を一箱だけ持って乗りました。
そして、6時間かけて、ゆっくり、少しづつ食べるのです。

一口にパクリなんてしません。
上のチョコを、何度かに分けてチビリチビリと食べ、最後にビスケットの部分を食べる。

しばらく経ってから、また次の一個を…

随分とせこいと思われると思いますが、まあ当時お金の余裕がなかったこともありますし、それがまた楽しかったのです。

ということで、今回もきのこの山、買ってみました。
きのこの山を自分のために買うのは、もしかしたらあの時以来かもしれません。

今食べても美味しいかどうか?
今日は、流石に昔のような食べ方はしないつもりです。笑

伊吹山です。

この辺りは雪が深く、新幹線内で足止めを食らったことがあります。
今日は雪少なめで、良かった。

伊吹山といえば、その麓の関ヶ原。
天下分け目の大戦があった場所。

ここを過ぎると、もう関西だなあ…
と思います。
ここに入って曇り空。寒そうです。

京都駅で止まってたこの列車、SL?
そうこうしているうちに、あっという間にもうすぐ神戸。

中国地方は山ばかりでトンネルが多いので、読書タイムになることかと思います。
今日は、福島太郎さんの、銀山町 妖精綺譚 第一稿を、プリントアウトして持って来ました。

なんだかんだ言って、紙が読みやすい😅

旅行前は、仕事は残業になるし、不在中の買い物や食事の準備、掃除、旅行の準備と大忙しで、なかなか時間が取れず、ようやくです。

さて、私はこれからどこに行くのでしょう?
二泊三日の旅、楽しんできます。


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