アメリカ人はみんなプレゼンテーションが上手いわけじゃない
アメリカ人は、小さい頃から学校プレゼンテーションとかでディスカッションをしっかり習うから、皆さんお上手なんだ、と聞くし、特に疑うこともなく、そう思ってました。
まあ、よく考えてみると、「学校で習った」からといって、授業を受けた全員がしっかり身に付けられるということはないですよね。
例えば、私は小学校から高校2年までみっちり数学を学校で習ってました(高校3年でも1つくらい必修だったかも)が、今ではもはや、何を習ったかさえ覚えていません。
微分積分とやらも習いましたが、それって何だっけ?
体育の授業でバスケ習ったけど、めちゃくちゃ下手で大嫌いでやらないし。
ということは、「学校で習ったから、全員上手くできる」ってことは、ない。
コミュニティカレッジでの経験
コミュニティカレッジで、アメリカ人学生にまじって、アメリカの歴史の授業を受けていたときにも、みんながみんなバンバン発表したり議論好きという感じでは全くありませんでした。
ちょっと意外だったんですが、先生の質問に対して、教室中がしーんとなってしまい、先生が名指しで学生を当てることもしょっちゅうでした。
名指しされた学生も、全員しっかり回答できるわけではなく、明らかに緊張しながら必死で回答する学生もいるし、声が小さくて何を言ってるのか聞こえず先生から「もう少し大きな声で」と促される学生もいました。(留学生で英語が苦手だからというわけではなく、明らかにアメリカ人学生)
補習校の生徒たちに聞いてみた
わたしが日本人対象の補習校で教えている2人の中学生の生徒に、「ディスカッションとかプレゼンテーションを学校で習った?」と聞いてみました。
彼らは授業中よく発言するし、声もとおり、話もうまい。
すると、2人が通っている学校(別々)では、特に教えてもらったことはない、とのこと。
「あなたたちは自分の意見をよく発表できるのは、学校で習ったからかと思ってたわー」と言うと、
「僕は生まれつき。(笑)お母さんに、そんなに意見言うのが好きなら弁護士にでもなれ、ってからかわれる。」
「僕もそう!話すの大好き!だけど、友達みんながそうってわけじゃないよ。」
なるほどー。
やっぱり、必ずしも、「学校で習ったから、みなさん上手」というわけではなさそうです。
幼稚園児が普通に口答えしてくるそうな
さて、ちょっと話が変わりますが、補習校で、週末何をしていたか話してたときに、1人の生徒が、ボランティアで地元の幼稚園のイベントのガードマンをしたとのこと。
「幼稚園児だったら、みんな可愛かったでしょう~?」と言うと、
「いや全然。日本人の幼稚園児は可愛いかもね。
でも、こっちの幼稚園児は口答えしてくる子が普通にいるから、ムカッとすることもあるよ。
例えば、“危ないからもっとこっちに寄って”って言うと、“なぜあなたの言うことを聞かなきゃいけないの?あなたは私のお母さんではないよね?”とか、“どのように危ないか説明して”とか、普通に言ってくる。」
「なんと!周りの大人は、口答えするなって怒ったりしないの?」
「基本的にはしない。ちゃんと回答する感じかなー。
でも、僕はもう面倒臭くて、こっそり怖い顔して睨みつけて強引に誘導したけどね。」と。
(その気持ちはよく分かるな。ぶつぶつ。)
小さい頃から、何かにつけて自分の意見や屁理屈を言う子が、そのまま学校でもディスカッションやディベート好きになるのかもな~って。
または、もともとは苦手だけど、必要に迫られて努力したか、なんでしょうか。
わたしは、と振り返ってみると、「プレゼンは苦手」なくせに、練習したことって、ない。
そりゃ、練習しなきゃ上達しないわな。
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