アメリカの学校通っててもプレゼン上手くなるとは限らない
今週は、日本人補習校の今年度の授業最終日でした。(補習校は週に1回)
火曜日は、高学年(4年生~6年生)の発表会と卒業式。
水曜日は、低学年(1年生~3年生)の発表会。
発表会で発表する内容は、特に決められていなくて、各担任の先生に一任されています。
私が受け持っていた1年生と6年生は、自分達が書いた作文を発表することにしました。
1年生のテーマは、「楽しかったこと」「頑張ったこと」、6年生のテーマは、「小学校生活を振り返って」「将来の夢」。
アメリカで生活している生徒たちは漢字とカタカナがとにかく苦手
アメリカで生活している生徒たちはたいてい、日本語を聞いたり話したりはまだしも、書いたり読んだりするのは苦手です。
特に漢字!!
話しているときは、まあペラペラと話しているので、すごいな~日本語がこんなに上手に話せて、と思うのだが、いざ教科書の音読となると、とにかく漢字が読めません。
最初、あまりのギャップにすっごい驚きました。
当然、読めないものは書けない。
小学6年生でも、全部ひらがなで作文を書いてくる子もいます。
さらに、アメリカで生活している子たちには、カタカナも難関。
「“ストロベリー”って、ひらがな?カタカナ?」
「“コーヒー”は、ぼう(-)いる?」「どこに入る?」
たしかに、英語だと、“コーヒー”って発音しないわな。
そこで、授業では、感想文や作文を少しでも自分に書かせるようにしているけど、なかなかすすまない・・。
(まあその気持ちはよく分かるので、あまり強く言えない。
私も英語で文章書くのって難しいし、時間かかるし、できればやりたくない。)
と、普段の授業ではなかなかまじめに取り組んでもらえない作文を、チャンス!と発表会でやることにしたから、頑張ってね~とけしかけました。
みんな逃れられないと観念したのか、頑張って書きあげました。
自分で書いた作文を発表するのも苦手(アメリカの学校通っててもプレゼン上手くなるとは限らない)
さて、じゃあ立って音読してみましょう、ということで、音読させてみると、これがまた読めない読めない。
自分の書いた字を読めなくて、しどろもどろしてる。
だから、キレイに書けっていったのに(笑)
姿勢もまた、たいていの子は、顔の前に原稿用紙をもろにかぶせるから、前から顔がまったく見えない。
アメリカでは小さい頃から人前で発表をする訓練をしているから、みんなプレゼンが上手いっていうのは、うそですね。
彼ら彼女らの発表を見ている範囲では・・。
しどろもどろ、顔が見えない、声が小さくて聞こえない・・・・!
普段の授業中や休み時間での、うるさ過ぎる元気な声は、どこへいってしまったの~
ペアを組ませてお互いに音読させてみたり、私がみんなの真似をして小声で顔を隠して発表してみたり。
宿題にしても絶対やってこないので、なんとか授業内で練習させました。
今思ったけど、動画を撮って、見せてもいいですね、次回はそうしよう。
しかし、大人もそうだけど、子供も、なんかしら切羽詰まらないとやらないものですね~。
本番では、みんななんとか元気に発表できて、良かった!本人達も達成感を味わったことでしょう。
次年度は、年度末に1回の発表会だけでなく、独自にもう1回位発表会を追加してもいいかな。
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