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『7年後で待ってる』感想日記

昨日から体調不良で寝ているのですが、そんな中こちらのゲームをクリアして、とても感動したので、まだ頭が少しぼんやりしているのですが、忘れない内に感想を残しておこうと思います。
総プレイ時間は8時間で、本編が6時間、おまけのエピローグとサイドストーリーが2時間位でした。

大ヒットしたアプリゲームだそうで、制作者さんのブログもチラリと拝見しました。
一本筋のストーリーをひたすら読み進めていくタイプのゲームで、章が細かく分かれているので、ちょっとした合間に少しずつ読み進められるのがアプリゲーム向けなんだろうなと思いました。

登場人物達が皆シンプルなアイコンで表示されるので、そのキャラクターの具体的な外見や雰囲気をプレイヤーの想像力で補完できる余地があります。
私はドット絵時代のレトロゲームにあるそういうところが大好きだったので、少し嬉しくなりました。
しかしこれは狙ってそうなったというよりも、ブログを拝見していたら制作者さんの技術的な面でそうなったのかなと思いました。
どちらにせよ、読む人の数だけ解釈の幅が広がる、この舞台の戯曲本のような物語の提示のされ方が、私は大好きです。

このゲームのタイトルをネットで検索すると、検索候補に「7年後で待ってる こわい」とか出てきて、ちょっと身構えましたが、怖いゲームではなかったので良かったです。
私はいつも就寝前に間接照明だけ点けた薄暗い部屋で、癒されたい目的でゆったりとゲームをしているので、新しいゲームを購入するときは、それが怖いゲームかどうか、レビューなどを見てよく確かめます。
怖かったら癒されないので…(笑)
ただこのゲームは、いつも章の終わりにドキッとするような引きの決め台詞みたいなのがあって、その台詞のところで度々突然BGMが止まって無音になったりして、その演出が無駄に怖くて、心臓に悪かったです。

ストーリーはよくあるループもので、最初はサスペンス調なのですが、物語が進んでいく毎に、怪しかったり怖かったりした登場人物達が実は人間味があって可愛い面もあることが分かってきて、根っからの悪人や悪意が存在しない優しい世界でした。
本編終盤は、ラストの3分間で、すっごく幸せな気持ちになれました。
優しい世界観のハッピーエンドストーリーです。

…そんな感じで、ニッコニコでエンディングの余韻に浸っていたら、エピローグとサイドストーリーが解放されまして、開いてみたら、突然そこから本編の何倍も壮大なタイムループストーリーが始まりました。

どうしようかと思いました。

何をもってして、救われた、と感じるかは人それぞれだと思いますが、このエピローグでは本編で心残りに感じられた部分も全て救われていて、やっぱりどこまでも優しい世界でした。
アプリゲームでは課金要素だったみたいですが、あって良かったと思います。
私はアヤトとカンナが大好きです。

現在、コミカライズ作品が連載中みたいです。
自分の脳内で補完していたキャラクター達が、この漫画家さんの中ではこんな印象だったんだな、とか思いながら、興味深くチラ見していました。
以前にアニメ化や映画化の話もあって全てお流れになったらしいので…今後も何かしらの形で、この物語が沢山の人の目に留まればいいなと思います。

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