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ベトナム起業日記:#47. ベトナムで現地案件の開発契約を結ぶ

某月某日

↓のブログで書いた現地案件、オレンジ色にカラーリングした見積書が功を奏したのか、見積書にOKがでた!

正直なところ今回も成約までいかないんじゃないかと思っていただけに日本チーム一同驚いたのであった。

見積書がOKしたことで、契約書の作成が必要になった。

以前Goldrush Computing(日本)からGoldrush Studio(ベトナム)へ開発委託をするために、契約書が必要で、苦労して作った日越両方の言語で書かれた契約書があった。
これをベースにヘクターが訂正をして、契約書を作成した。

デジタル版のドラフトを送り、しばらく先方の担当者とヘクターのやり取りを見守った。

これで終わりかとおもったところで
リリース後のバグフィックスなどのサポートの条件をどうするか
長期的なメンテナンス費用をどうするかという話になっているようだった。

このあたりが非常に細かいのがベトナム流。
登記でお世話になったS社長が
「ベトナム人は契約書をちゃんと読みます。」
と言っていたが本当だなと思った。

ヘクターから逐一レポートされてくる大量のやり取りの内容を読むと、どうやら先方は
「リリース後も費用は払うからサポートはしてほしいな、でも3ヶ月位は無料でやってほしいな」
ということのようだった。
この条件にYESと伝えると、今度は総開発費の一部をリリース後3ヶ月のバグ対応費用として切り出して契約書に記載したいという要望がきた。
つまり名目的な開発費は減額し、その分をリリース後3ヶ月のバグ対応費用にしたいようだ。
先方の意図は総開発費のうちバグ対応費用分の支払いを若干遅らせたいということだろうか、それとも無料だとやる気を出してくれなそうだから3ヶ月のバグ対応期間にインセンティブを持たせたいということだろうか。

ようやく、契約書がサインする段階まで進むと、今度は別の問題が持ち上がった。

それが”コミッション”である。

今回は、弊社のメンバーのKの友達が紹介者となってクライアントに出会えたわけであるが、その人物に成約費用の1%を支払う習慣がベトナムにあるという。
当然その人物もそれを期待しているということだった。

え?、えぇ〜!?、そうなの??

そういえば、、、

今は1500人以上の社員を抱える開発会社を経営する友達のTさん(以前の回で登場)も、創業期は僕に会うたびにいいお客さんがいたら紹介してくださいと言っていた。そのときいつも、「紹介してくれたら売上の一部を水鳥さんにもお支払いしますよ」と言っていたのを思い出した。
その時は
いやいや、そんな大げさな。そんなこと言わなくてもTさんだったらいい案件があったらいつでも紹介するよ
と思って軽く受け流していたけど、あれは大げさでもなんでもなくベトナムの商習慣に即したものだったのだ。

今回の案件を受けたのは売上目的よりも、ベトナムでのつながりを作るため、という目的が強かった。
コミッションを払えばその人がまた別の人や会社、プロジェクトを紹介してくれるかもいれない。ここはベトナムの習慣に合わせて払おうとなったが、
問題は、この費用をどうやって費用計上するかだった。
ヘクターはまだ会計のことをよく分かってないので、ポケットマネー的に渡すノリでいたが、なんでもインボイスがないと認められない国、ベトナム、早速会計事務所に連絡をしてどうやって正式にコミッションを払うのが良いか聞くことになった。

続く。


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