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ベトナム起業日記:#44. ホーチミンのデザイナーと6年ぶりの再会

某月某日。

ベトナムチームのリーダー、ヘクターが結婚することになり、結婚式に参加することを第一目的にベトナムに渡航した。
前回ベトナム出張時に、フィアンセの方を紹介され、結婚式の日取りも教えてもらっていた。
日本的な感覚で言えば、(一応)上司なので結婚式に出るのは当たり前だ、ということで邪魔にならないか確認したうえで僕も参加することにしたのである。

日本以外の結婚式に出席するのは、前職で仲良しだったインド人の同僚の結婚式にインドまで行って2日間(本当は3日間だが、そのうち2日間だけ参加)の盛大な結婚式に参加して以来である。
インドでの経験も、何ものにも代えがたい経験だった。その国の生活、文化の片鱗を覗く上で家族、親戚、友人が集まるところにどっぷり浸からせてもらえる結婚式というのは本当に貴重な体験である。

式の前々日の夜にホーチミンに到着。
毎度お約束になってきたこの経路も今回は行き先が違う。今回はオフィスの向かいのウイッキーおじさんのホテルではなく、少し離れたベンタン市場の北側のホテルエリアにあるホテルを予約した。
今回は1日しかオフィスに行かないし、違う場所に止まってそのエリアを散策してみようと思ったのである。

タクシーで到着してみて、このあたりは観光客の数も多く、人で賑わっていてびっくりした。
西洋人向けのお店も多く、若干の六本木感がある。

時差ボケで早く目が覚めてしまうことはわかっているので、この日はコンビニで買ったポテトチップスを食べて、すぐに寝た。
翌朝、案の定時差ボケで5時前に目が覚める。
今日は、その昔仕事を一緒にしたホーチミンのUIデザイナーのCくんと朝8時にカフェでお茶をすることになっていた。

前回の記事で書いたコーヒーショップもCくんが昔教えてくれたが、今回Cくんが指定してきたカフェもGoogle Mapで確認したところかなりイケている。
ホテルから歩いていける距離だったので早朝のホーチミン市を歩いた。
まだまだ寒さの続く日本から来ると、太陽がまさに暖かく降り注ぐという感じで気持ちがいい。
カフェに入るとCくんはすでに通りが見えるカウンターに座っていた。

最後に会ったのいつだっけ?
2018年くらいだったから、6年ぶりなのかもしれないね。

などと挨拶を交わす。
コロナ中からトライアスロンを始めたCくんはもともと手足が長くてスマートな体系だったが、より引き締まって俊敏な動物を連想させた。
あいかわらず明るくて元気そうだ。

お互い近況を報告しあった。Cくんが今もプロダクトデザインへの強い情熱を持っていることに感銘を受けた。
僕は今はベトナムの事務所を立ち上げたばかり日々のランニングコストをどうするかで頭がいっぱいだが、ベトナムと日本の最適なビジネスの回し方を見つけて、またいつか1つのプロダクトにじっくり腰を据えて取り組んでみたいなと久しぶりに思わせてくれた。

Cくんはもともホーチミンでトップを争う理系大学を出たWebエンジニアだったが、すぐにデザインに興味を持って、デザイナーに転向したという経歴を持つ。
だからデザインだけではなく、スタートアップのプロダクトへの興味、理解度が高くて、話していると、またCくんと仕事をしてみたいなという気持ちになった。

今回も前回同様スマートにコーヒーを奢ってくれたCくんは、いまからでもジョギングを始めそうなスポーティーな軽装でこれから仕事に行くといって日差しが強くなり始めたサイゴンの通りに消えていった。

Cくんはデザイナーだけあって、ヒップスターと言った感じ、トライアスロンのほかはスタンドアップパドルもたまにやる、海外旅行にでることもあるし、結婚は、できるだけ遅らせたいと苦笑いして言っていた。
我が社のエンジニア集団とはまた雰囲気やライフスタイルが違っていて、ベトナムの若者のまた違った側面を見せてくれる存在である。

ベトナムの豆をつかったエスプレッソで一気に目が覚めた僕はオフィスに向かった。

オフィスに行くといつものメンバーが迎えてくれた。今日はヘクターは準備で休みを取っている。
いつもはヘクターがリーダーでもあるし通訳のような形で僕たちの間にいるような関係なのだが、今日はヘクターがいないので
メンバーと直接話して見ようと思っていた。

今ベトナムチームが取り組み始めたプロジェクトがある。僕は要件定義や、デザインの確認、前任者がいたプロジェクトなので必要な情報の引き継ぎなどに時間を割いていて、まだ僕は既存コードの実行環境がセットアップできていない箇所があった。
それを彼らの手をかりてセットアップした。エンジニア同士仲良くなるのは一緒に手を動かすのが一番。
お昼はHくんとPくんと食べに出た。

僕は最近勉強を始めたベトナム語の本を持って出て、注文したご飯が出てくる少しの間、難解な発音をPくんたちに発音してもらい練習した。
お昼から戻ると、こんどはVくんが発音の練習相手になってくれた。
奇しくもヘクターがいないことで、メンバーと交流が進んだような気がした。

今回のプロジェクトで開発しているバックエンド、フロントエンド、Androidアプリのローカルの開発環境も無事セットアップが終わり、そこから他の事もやっていたら気づいたら5時を回っていた。
明日は結婚式だし、今日はオフィスに顔出すだけで、少しサボって散歩でもしちゃおうかなと目論んでいたたが、真面目に定時まで勤務して、家路についた。
夕暮のサイゴンはカラッとした涼しい風が吹いて気持ちいい。この季節は湿気もない。サイゴンを旅行するなら1月から4月くらいが最高だろう。

途中換金率が良いと教えてもらった両替上で日本円を換金した。いつ来ても人でごった返している超人気の換金所、中でお金をひたすら稼いでいるこのおじさんたちは1日でいくら稼ぐのだろうか。

明日はヘクターの家に朝5時半に集合することになっているから絶対に寝坊できない。Netflixを見たい衝動を抑えて消灯した。

続く。

久々に再会したデザイナーのCくん




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