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Goldrush Computingのロゴをリデザインした

ベトナム法人、Goldrush Studioの登記が完了し、会社のロゴをデザインする必要があった。
元々Goldrush Computingのものと同じものを使ってComputingだけStudioに変えようと思ったが、せっかくの機会だからロゴのデザインをリデザインしたらどうかと考えた。


もともとGoldrush ComputingのロゴはセルビアのデザイナーSrdjan Kirtic氏にデザインしてもらったもの↓↓↓

dribbbleで彼のデザインに惹かれて連絡したところ、世界を旅する旅人でもあるKirtic氏が滞在中の南米でデザインしてくれたものである。
Goldrushを連想するシャベルをクロスさせた素晴らしいロゴマークのアイデアを思いついてくれた。

この当時はロゴの文字部分のデザインに費やす時間がなくいつか文字部分をリデザインしたいと思ってきた。

まず相談したのは、Goldrush創業時から一緒に仕事をしたりしてきた長年の友人クリスである。クリスはデザインを専門とする会社の代表であるが自信もデザイナー、またタイポグラフィに造形が深いのでロゴのリデザインをお願いできるか聞いてみた。

クリスからはここ何年もユーザーリサーチ、UXデザインにフォーカスして活動してきたからロゴや企業のアイデンティティをデザインするための筋肉は衰えてしまっているができなくはないし、友人でタイポグラフィに非常に強いデザイナーがいるから紹介もできる、と返ってきた。

一度クリスがオフィスに来てヒアリングをしてくれることになった。

クリスはオフィスに来ると、まず、Goldrush Computingの名前の由来を聞いた。そういえばずっと昔から知っているのになぜそういう名前にしたのかを話したことはなかった。
そもそも会社の名前の由来を聞かれることはあまりなかったし、自分から話したこともなかったので、すごく新鮮だった。

僕がSony Ericssonで携帯電話の開発に携わっていた頃、サンフランシスコでそれまで携帯電話を作っていなかったAppleが突然iPhoneをリリースしてスマートフォンアプリの市場が誕生した。
自分もiPhoneアプリが作ってみたい、作れるようになりたいと思って5年間勤めた会社を辞め無職になったわけだが、そんな自分をサンフランシスコで金鉱が見つかり、それまでの仕事を捨てて家財を馬車に詰め込み西海岸を目指す冒険的で無謀なゴールドラッシュの時代の人に重ね合わせ”Goldrush”を会社の名前にしたことを話した。

クリスはそんなストーリーがあったと予測していなかったのかびっくりした顔で聞いていた。

話を聞き終わった後、クリスは自分がやってみることもできるが、自分よりもロゴデザインやタイポグラフィのデザインが得意な友人がいると言った。
そこで、クリスが教えてくれたのがイエンライナムデザインのイエンだった。
実は僕はイエンのWebサイトを昔みたことがあり彼の存在も、デザインの内容も知っていた。
世界的な企業のブランドアイデンティティをデザインしている人なので、果たしてお願いできるのか疑問だったが話をするだけでも勉強になることがあるだろうと思って紹介してもらった。

こうして数日後にイエンが僕たちのオフィスに自転車でやってきた。
想像してたよりもずっと気さくでポップな印象の人でびっくりした。

イエンもGoldrush Computingの名前の由来や創業時の話を聞きたいと言った。
創業時の自分の物語に価値や重要さを感じたことがなかったので、こうして真剣に聞いてもらえる経験はすごく新鮮だった。
話しているうちに自分も初心に帰れるような気がした。

僕は今までゴールドラッシュで栄えた3つの都市・街にいったことがある。
高校生の時に初めて日本からでてホームステイしたオーストラリアのメルボルン。
就職前の最後の自由旅行で1ヶ月滞在したメキシコのグアナファト。
そしてサンフランシスコである。
こういう街にゴールドラッシュの時代から残っている文化がとても好きで、ゴールドラッシュはゴールドだけじゃなくて、すばらしい街や文化、教育を残していったこともこの言葉が好きな理由であることも話した。

奇しくもイエンの祖先の中にもゴールドラッシュでサンフランシスコを目指した人がいるとのことだった。

そこから現在のロゴの制作に至った過程や、どうして今のタイポグラフィを選んだのかなどを話した。質問の視点や見ているところが自分とは違って、聞いたり話したりしているだけでとても勉強になる。

こうして、とてもラッキーな出会いを経て、イエンがデザインをしてくれることになり、、、

完成したロゴが↓↓↓!!!

詳しくはイエンの仕事の仕方を公表することになるかも知れないので書かないが、とても興味深くて楽しいプロセスを経て、本当に想像を超えるロゴが完成したと思う。
想像を超えるというのは、僕はデザイナーではないので、突飛なもの、ユニークなものを最初は想像してしまっていたと思うのだが、イエンとのプロセスを経てそれらの選択肢は”全て見たわけじゃないのにあたかもそれを全部見た上で”、最後にもっとも調和のとれたもの、正解というのは変かもしれないが一つの解に行き着いた気がしたのだ。
今までのロゴはITの会社にしては少しクラシックだった、そこに現代性がもたらされた。それでもなぜか時代の移り変わりの影響を受けないと思える素晴らしいものができあがった。
シャベルをクロスした旧来のロゴを丸の中に収めることで、タイポグラフィとのバランスは良くなった。

この新ロゴとともに、ゴールドラッシュは2024年新たな門出を迎えるのである。


私の会社Goldrush ComputingへのWebサービス、iOS・Androidアプリの開発のご相談はこちらからお願いします。↓↓↓

mizutori@goldrushcomputing.com


イエンのIan Lynam Designのホームページはこちら↓↓↓


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