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「夜と霧」 〜現代こそ、希望を持て〜

高校一年生の頃に初めて読んだこの本に、僕は衝撃を受けた。

「夜と霧」


この本は、ユダヤ人精神分析学者から見たナチスの強制収容所の様子が綴られている。戦争や差別を自分ごととして考えたことのなかった当時僕にとってその一冊は、あまりにも残酷で、あまりにも想像を絶する体験となった。


強制収容所での壮絶な生活を象徴する一節。↓

「収容所で暮らす二十四時間のうち 、もっともおぞましいのは 、朝 、目を覚ますときだった 。まだ明けやらぬ時刻 、 起床」を命ずる号笛が三度鋭く響き 、わたしたちを疲労困憊の眠りから 、切ない憧れの夢から 、無慈悲に引き離すとき 、傷だらけで飢餓浮腫のために腫れあがった足を濡れた靴にむりやり押しこもうと悪戦苦闘するとき 、目覚めたとたんに靴紐がわりの針金が折れたりして思わぬトラブルが生じ 、嘆いたり悪態をついたりする声を耳にするとき 、いつもはしっかりしている仲間たちが 、濡れて縮んでしまった靴を手に 、雪のつもった点呼場にはだしで出ていかなければならないと 、子供のようにすすり泣いているのを聞くとき──この陰惨なひととき 、わたしにはかすかな慰めがあった 。ゆうべ取りおいたパンのかけらをポケットから出し 、それを──  一心不乱に──むさぼり食うのだ 。」


今を生きる意味

現代を生きるからこそ、今を生きるからこそ、夢を持たなければいけないと心から思えた。

今こんなに全てが揃っている時代に、ああだこうだ理由をつけて足踏みしている自分がいかに情けないかを感じることができるようになった。

将来に不安を感じ、自分とは他の誰かになりたがっている、そんな人にぜひ見てもらいたい。

読書で人生が変わる瞬間を味わってほしい。









最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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