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ココロのゆとりと、晩ごはん。

春になると、必ず作る 炊きこみごはんがある。

たけのこごはんと、豆ごはん。

たけのこごはんを炊くのは、たけのこを頂いたときが多い。
油揚げを合わせて、お吸い物を作って、ちょっと 気取ったごはんに。

豆ごはんを炊くときは、必ず、“さや付き”のうすいえんどうを買う。
むきだしで売ってる お豆さんは、硬くなってることが多いから。
めんどうでも、炊く直前に さやを脱がせてあげると、何て言えばいいかな・・・ほわっと炊ける。
豆ごはんは、気取ったよそいきじゃなくて、普段着のごはんだ。

今年の春は、オンライン授業への切り替えで、昼夜なく働いていたから作れなかったな。
たけのこごはんだけは、市販のセットを使って炊いたけど。
気付いたときには、筍も うすいえんどうも、時季が終わってた。

 

ただ、“さやを外す”っていうことだけ。
それだけなんだけどな。
やっちゃえば、5分もかからないんだけどな。

その5分が “めんどう”になっちゃうのが、“忙しい”ってことだ。
“慌ただしい”ってことだ。
心を亡くして、心を荒ませて。

ココロのゆとりが、ほわっと炊けた豆ごはんを作る。
ココロのゆとりが、おいしい晩ごはんを作り出す。
ココロのゆとりが、満足につながる。

そして、ココロのゆとりを つくるのは・・・

自分だ。

 

今夜、なに食べたい?

 

【あとがき】
これ、実は逆パターンもあります。

忙しすぎて「もうダメだー!」ってなったとき、たまに、時間を度外視して、ちゃんと料理を作るんです。
野菜をサイズをそろえて切っているうちに、豚肉をていねいに下処理している間に、不思議と ささくれ立ったココロが落ち着いてきます。
しっかり“おいしくなる手順”を踏んで、ちゃんと味見をして。
食べるころには、楽に呼吸ができるようになってるんです。
ていねいに暮らすって、たいせつなことなんだなぁ・・・って、しみじみ思います。

でも、待たされる こども達にとっては、いい迷惑だけどね(笑)

ここまで読んでくれたんですね! ありがとう!