実家じまいは、てんてこまい!⑧土地の売却

父は3社の不動産会社に見積を依頼し、見積金額の一番高い会社で、売ることに決めた。
9月頃から、土地は売りに出された。
最初は、見積より高い価格で売りに出されていたが、なかなか買い手がつかず、売り出し価格はどんどん下がっていった。
買い手が決まる前に、引越しを決めてしまったので、借金は返し続けなければならない。
賃貸の家賃を払いながら、借金の返済もし続ける状況で、家計は苦しいものとなった。
もちろん、引越自体にもお金がかかっているし、引越してから必要になったものも購入している。
これは、難しいところなのだ。
買い手が決まってから、引越しをするという方法もあったかもしれない。
となると、あの家は片付かなかっただろう。
ゴールデンウイークから10月まで、ずーーっと片づけて、半年かかった。
終わりを決めて、無理にでも片付けないと、おそらく片付かなかっただろう。
 
土地に関しては、私はあまり知識も経験もなく、もちろんある程度は調べたりはするが、自信がなかった。
父も同様であると思われた。
それで、土地の件に関しては、母、うちの夫、兄夫婦も含め、みんなで話しあいながら、進めていくことにさせてもらった。
あとで、何か言われるのは、嫌だったし。
物件を見に来て検討してくださった方は、数件いたが、こちらが思う金額で、話が進むことはなかった。
結局、不動産会社に自社買取をお願いすることにした。
待つことができれば、ひょっとしたら、少しでも高く売ることができたかもしれない。
けれど、もう待てなかった。
それでも、借金を全部返した上でも、少しはお金が残る程度の金額にはなった。
みんなで話しあって決めることができたので、よかった。
 
これから測量の後、家の解体がはじまる。
生まれた時から育った家が、解体され更地になるのかと思うと、やはり何とも言えない気持ちになる。
もともとは、父と祖母が、二人で住み始めた家だった。
そこに、母が嫁に来て、兄と私が生まれ、5人家族となった。
たくさんの思い出がつまった場所である。
 
解体後、引き渡しとなり、やっと借金をすべて返すことができる。
 
引き渡し予定は、数か月先なので、まだ借金は返し終わっていないけど、ここで一旦、実家じまいのお話はお休みしたいと思います。
続きは、引き渡し後、借金を全部返し終わってから、書こうと思います。

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