水鳴諒

小説を書いています。最近、キャラ文芸や時代小説にはまってます。ホラーやミステリー、SF…

水鳴諒

小説を書いています。最近、キャラ文芸や時代小説にはまってます。ホラーやミステリー、SFも好きです。ライト文芸と歴史と児童書も好きです。特に読む場合、雑多に好きです。また、楽しく星を読んでみようをコンセプトに星占い(西洋占星術+時々タロットやルノルマンカード)の記事も書いています。

マガジン

  • 水鳴の小説tips

    水鳴が小説を書いている時の、書き方や参考にした本などのまとめです。自分のやり方を振り返るための記事です。小説投稿サイトについてや、note自体に関してのことなども書いています。

  • 【恋愛】自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。

    西暦20XX年? ってよくいいますが、現代。世界に脅威が現れた! それに対抗できる新型バトルスーツを纏えるのは特定の能力保持者だけだった。うっかり適合した私(梨野春花)は、科学者に希望を聞かれた。「なにかスーツの形態に希望、ある?」「あの、頭をレンジとかにしていただけませんか?」「ごめん、君が何を言っているのかよく分からないよ」――そんな流れで始まる、世界を救うために奮闘するハートフル現代ファンタジー風のコメディよりのお話です。

  • 【ホラー】AIがすべての芸術を生み出すようになった社会

    西暦2223年。AIがすべての芸術を生み出すようになった社会。芸術は人間が生み出すものではなくなり、人間は芸術を鑑賞する存在になった。AIの生み出す芸術品以外は、人間の感性を刺激しない。芸術家は犯罪者だ。またAI以外の生みだした芸術作品で感動するなどの心的変動をする者は、感情表現者と言われ拘束対象だ。違法な芸術家を捜査し追いかけるのは、警邏庁特別刑務官・通称蒐集家である。ただ芸術は芸術家にしか理解できない。そこでは感情表現者らが、特別刑務官の指示の元に判別と逮捕・及び排除を行っている。特別指定表現者である篝は、特別刑務官の青山二葉と共に、ヨセフという犯罪者を追いかける事になる。

  • 【ホラー】嫌いなアイツとゾンビと俺と(連載)

    水保学園高等部に通う御神楽歩樹は、同じクラスの真鍋空斗のことが嫌いだ。明るい人気者で輪の中心の歩樹と、一人でいる事の多いクールな空斗は馬が合わない。だが学園祭の出し物の班が同じになり、二人で買い出しに行くことに。そしてホームセンターへと訪れた結果、ゾンビと遭遇する。剣道をしている空斗が強引に歩樹の手を取り、二人はゾンビから逃げる。その経緯でゾンビを倒すための薬があると知り、それを届けるために二人でテレポートを目指す事になる。途中で銃を手に入れたサバゲが趣味の歩樹は、刀で道を切り開く空斗と次第に息がぴったりになり、二人でゾンビを倒しながら進む。そしてそれぞれを認め合う。

  • 徒然

    日々のことや思ったこと。また日記やエッセイ、つぶやきなど。

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自己紹介

 はじめまして、水鳴諒と申します。  MIZUNARI RYOU(ミズナリ リョウ)と読みます。  思い立って、時代小説などを書いてみようと、投稿サイトにアカウントを作りました。 https://kakuyomu.jp/users/mizunariryou https://novema.jp/member/n1342492  他にも、キャラ文芸やライト文芸、時代に限らず歴史ジャンルや児童書、SFにホラーやミステリーと、雑多に書いてみたいと考えています。自分で書いておい

    • 【初心者向け】Nolaを使ってみている【使い方】

      はじめに Nolaというサービスがあります。多分執筆をしていたら、聞いた事がある方も多いんじゃないかと思います。今回はそれをどのように使っているのか、少し書いてみたいと思います。  このお話で使っているスクショを乱用しています。なお、Nolaの公式note様もあります。 何故使っているのか  いくつか理由があるのですが、一番は、自分の中で設定が多い作品の管理に最適だからです。特にSFやVRMMORPGといった専門用語が多い作品や、時代小説のようにやはり専門用語が多い作品

      • 【初心者向け】Notionの使い方@小説原稿のスケジュール管理用

        はじめに 最近公募〆切りが多くて、スケジュール管理を一度見直そうと、以前使っていたNotionを久しぶりに開きました。そうしたら使い方をすっかり忘れていたので、自分用に覚え書きをしておこうと思います。  主にカレンダーと文字数による、スケジュール管理&進捗管理用の弄り方を書いていますが、データベース(?)の基本(多分)に触れているので、そもそも使い方が分からないという方向けです。たとえば、テンプレートを入れても使い方がさっぱりというような初心者の方向けです。  必要最低

        • Web公募に沢山応募しました(そのメモ

          はじめに 最近またnoteをサボりがち――というわけでもなく、小説記事はゴリゴリと更新していました。というのも、noteの創作大賞に応募したからです。また他には小説家になろうのネット小説大賞や、野いちごの野いちごジュニア大賞、アルファポリスのライト文芸大賞、Web経由では角川キャラクター小説大賞などに応募していました。そのほか、アルファポリスに書籍化申請もしました。今回はそのメモです。 創作大賞(note) 現在3作品応募しています。ホラー2作品(それぞれ未完で、片方は切

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        • 水鳴の小説tips
          16本
        • 【恋愛】自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。
          23本
        • 【ホラー】AIがすべての芸術を生み出すようになった社会
          30本
        • 【ホラー】嫌いなアイツとゾンビと俺と(連載)
          9本
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          21本
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          2本

        記事

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第23話

           久しぶりにバトルスーツを着用して二日。  昨夜は肉じゃがを食べた。多くの場合、ハウスキーパーさんが料理をしてくれるのだが、私はちょくちょく料理を覚える努力をしている。そして知ったのだが、ゲテモノに限らず、景くんは普通ににんじんが嫌いでにやけた。 「ん」  私が起きた気配で、起こしてしまったのか、私を腕枕している景くんが体を動かした。顔を覗いてみると、端正な形の瞼がうっすらと開いた。 「おはようございます、春花さん」  名前で呼ばれるようになったのは、入籍して少しして

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第23話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第22話

           ――あれから二年が経過した。  地球防衛軍が再編成され多国籍軍となり、現在景は主に日本において、対シナゴ討伐活動をしている。現在、バトルスーツを史上三人目に着用できた米国人のポール・スタンフォード大佐と共に、東京湾上空に出現した……特務級危機判別名称ヤマタ3rdを見据え得ている。この個体、2ndと同様、分裂する。 「あの時は、冷静に眼球の特性に彼女が気づいたのでしたね」  ぽつりと景が呟くと、ポールが顔を向けた。 「彼女?」 「――いえ、こちらの話です」 「確か、前回

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第22話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第21話

          「次に再び、特務級危機名称ヤマタに分類されるシナゴが出現した場合のみ、バトルスーツの着用と武器使用、及び臨時招集をお願いする」  ビシっと敬礼をした真波司令に正式に告げられ、私も慣れない敬礼を返した。  幸い私がスーツを着用しなくなって三ヶ月が経過し、私の体も元に戻ったが、今のところは武器開発はさらに進んでいるし、シナゴは私が対処しなくても良くなっている。  この日、私はその脚で自室へと戻った。  本日で、このカプセルホテルみたいな部屋ともお別れである。  と、いうのは、

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第21話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第20話

          「んっ……」  私は目を覚ますと、酸素マスクをつけていた。白い天井とその状態から、医療機関にいるのだと理解する。手を握ってみれば動くので、上半身をゆっくりと動かし、その後近くにあったスタッフコールを発見した。押すとすぐに、看護師さんと医師、及び高崎博士が駆けつけてきた。  そのまま問診されて、検査の結果を聞く。  なんでも私は五日ほど意識不明だったそうで、原因は想像力の使いすぎにより、バトルスーツや傘型武器の放出している波動の衝撃に、私の体が耐えられなかったかららしい。み

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第20話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第19話

           もうすぐ、私の四十二歳の誕生日が訪れる。空に輝く夏の大三角形を、ぼんやりと窓から見ながら、私は考えていた。景くんは、現在中国に帰国中であるが、私の誕生日の頃、日本に戻ってくるらしい。 「まだ私は好きだと伝えてないんだよね……」  これが課題である。  次に顔を合わせた時こそ、私は自分の気持ちをきちんと伝えようと思っている。  だが告白なんてした経験はゼロだから、どのようにして言えばいいのか。 「次に好きだって言ってもらったら、その時にさりげなく私も好きだと伝えるか……

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第19話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第18話

           こうして私は日本に帰国した。 「結果の報告を」  総司令室において、高崎博士と遠藤さんが立ち会いの下、私は報告を求められた。正直、一瞬見学した以外は遊んでいただけなので、言葉に窮した。すると私の隣に立った景くんが、にこやかな笑顔を浮かべた。 「まず――」  そうして景くんが、兵器の説明を始めた。嘘では無い。それは見学した際に私も翻訳機で聞いた内容とほぼ同じであるから、正確な事実だ。景くんは約三十分かけて、見学について語った。ここだけ切り取るならば、私達は完全に働いて

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第18話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第17話

           入浴を終えて、バトルスーツを着用した私は、朝食後景くんと共に、地下の訓練施設へと向かった。島の地下全てが、普段いる基地も真っ青なくらいの対シナゴ軍事施設だった。地下三十階にエレベーターで移動し、広大な訓練場を見る。 「この兵器は――」  翻訳機を身につけた研究者が説明してくれた。  私もヘッドフォンから流れてくる通訳の音声は理解できた。  本格的に、私がいらない世界が訪れそうだなと考える。そうなったら……どうなるのだろう。まず、出会ってしまったというのは取り消せないから

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第17話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第16話

          「ねぇねぇ景くん」  翌日、私はテーマパークの入場ゲート前で立ち止まった。  そして隣に立っている景くんの袖を引っ張った。 「なんですか?」 「本日貸し切り休園って書いてあるよ?」 「? ええ。私が貸し切りましたので」 「あ、はい……」  予想外の事態だった。景くんは、ちょいちょいセレブリティのようだとは思っていたし、九龍財閥の人だとは聞いた事はあったのだが、さすがにこの巨大なテーマパークを貸し切りにするとは予想外すぎた。庶民の私とは、スケールが違う。今でこそ私も月収こ

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第16話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第15話

           その内に、梅雨が明けて、本格的に夏が訪れた。  七月の熱気の中、現在私は九龍財閥の飛行機に乗っている。なんでも、今回は地球防衛軍の新型汎用兵器の実験があるそうで、それを主導している景くんの実家が所有する南シナ海の人工島・大龍に、私は出かける事になった。  大龍は、リゾート地としての方が有名だ。  九龍財閥自体が宇宙開発企業として有名なのだが、島全体に宇宙モティーフのテーマパークや高級ホテルがあるのだという。ただ密やかに、地下に対シナゴ関連の対策施設があったらしい。全然知ら

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第15話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第14話

           しかし――恋愛、か。  難しいなと思いながら、私は現在、後部座席に乗っている。  火曜日の本日、午後上映の映画を見るために、私は遠藤さんに送迎して貰っている。目的は最近大ヒット上映中というアクション映画なのだが、他にも大ヒットしているホラーや恋愛映画もある。今、恋愛に思い悩んでいる私は、恋愛映画を見て勉強などをするべきなのかもしれないが、難しい。 「梨野さん」 「はい!」 「護衛の観点から、映画館にもご一緒させて頂きます。ただ、邪魔をしないよう配慮し、席は離れた位置としま

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第14話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第13話

           月曜日、私は休憩することにした。  連日出かけるのは、私にはハードルが高い。そう考えながらベッドでダラダラしていると、コンコンとノックの音がした。慌てて上半身を起こして、レンジの頭になる。 「はい」 「失礼します」  返事をしたのとほぼ同時に、景くんが入ってきた。  本日もイケメンであるが、口元は笑顔なのに、目が笑っていない。 「梨野さん」 「ん?」 「――昨日は、どちらへ?」 「ああ、高崎博士と紫陽花を見てきたよ」 「……そうですか。私という者がありながら、そうです

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第13話

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第12話

           金曜日は、戦闘の翌日という事もあり休暇とし、土曜日には先の戦いに関する全体報告会議があったので、私は出席した。対シナゴ用の兵器は日夜進歩しているが、まだまだバトルスーツには勝てないという結論で、私の平和はまだもう少し先のようだと考える。  会議後、ぽつりと隣の席にいた高崎博士が言った。 「僕が必ず、君が戦わなくても言いようになる新型のスーツや兵器を開発するよ」  そんなことを言うのは珍しいなと思った。てっきり私が着用しているモデルの改良に熱心だと思っていたからである。

          「自分の顔が嫌いなので、頭をレンジにしてもらった。」第12話