春の星 212 水宮うみ 2023年3月27日 09:07 指先から春になった、わたしは大好きな歌を口ずさみながら、誰もいなくなった地球を歩いている。夜なんてものが本当にあるとしたら、きっとこんな表情をしているんだろう。つま先まで春になった、だけどわたしはひとりぼっちで、生き物たちをずっと探している。人をずっと探している。いつまでたっても、春になっても、世界は全然あたたかくならない。誰も冬眠からさめない。だからわたしは、夜空に指先で、春の星を描いた。誰かが、間違って目覚めるように。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 私の作品紹介 95,064件 ほろ酔い文学 5,992件 #詩 #創作 #ポエム #私の作品紹介 #現代詩 #自由詩 #春 #詩のようなもの #文学 #poem #星 #純文学 #ほろ酔い文学 #詩歌 #詩が好きな人と繋がりたい #ミニポエム #詩のような散文 #冬眠 #指先 #現代詩歌 #ポエムらしいやつ #詩歌句 212