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『7つの習慣』を読んで―1

今更ながらと思いつつも『7つの習慣』を読んでみた。
著書の中から気になった言葉を拾い出してみて、自分の考えを述べてみようと思う。

○「人は何か問題にぶつかると、他者に責任を押しつける傾向がある。昨今は被害者ぶることが流行にでもなっているかのようだ」

人はどうしても自分に甘くなりがちだから、何かと責任逃れしてしまうものだ。当然、責任は他人に押しつけることになる。それによって自分を守る。責任をとることに恐怖さえ覚えている。

別の視点から見てみると、人に責任を押しつけた者がいい思いをする世の中になってきたようにも思える。だからこそ「被害者ぶることが流行に」なるのだろう。

しかし、だからこそ今生きる私たちは、社会の影響に飲み込まれず、自分をしっかり持つこと、自分を定義づけることが人生にとって重要になるのではないだろうか。

○「多くの人たちは今の社会で生き残るために、『何かあったときに落胆しなくともすむように、人生に対する期待のハードルを最初から下げておけばいい』というような態度をとっている」

特に今の若者たちはあまり人生に期待しないでおこう、そのほうが傷つかないで済む、そんなふうに生きているように思える。

確かに今の日本を見ると、一度失敗してしまったら立ち直れない社会を築いてしまった。今の社会で生き残るためには、失敗を避ける必要があるのだろう。

しかし、人間はハードルの低い期待がそのとおりに実現しても、それで満足できるものではない。結局は低い期待しか持てない自分に自信を持てなくなり、自己嫌悪に陥るに違いない。

失敗を恐れずに、期待値を上げるには勇気が必要になる。人間は失敗を経験することで成長もするのだから、社会も効率化だけを求めるのではなく、失敗を受け入れる器の大きさと余裕を持たなければいけない。

<とりあえず第一弾は2つの文章を取り上げてみた。これから第二弾、第三弾と続けていきたいと思っている。>

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