#156 家具再生のビフォー・アフターお見せします
最近、私につられて夫の方もやり始めました、古い物再生のDIY。
英語ではリサイクルの上を行くアップサイクル (upcycle) と呼ばれることが多いですが、日本ではリメイクですかね。
休みの日には自然の中を歩くことが多い私たちですが、ふたりで庭に出てサンドペーパーをかけたりペイントを塗ったりして、まったりする日もあります。
夫が手掛けたのは、古い木製の職人さんの道具箱。木は傷だらけで金具も錆サビでした。
うちの夫はいつも、すましたアンティークよりも、どうしても産業的なものに惹かれるようです。
Woodworm (木食い虫) の開けた小さな穴がたくさん開いています。新しいものではないかもしれませんが、念のため駆除用の液体を塗布します。
穴という穴、その他ぶつかった凹みすべてをフィラー (wood filler) で埋めていきます。
表面にサンドペーパーをかけ、スムーズになったところで、ペイントを塗っていきます。
元の金属の取っ手や鍵を外して、木で取っ手を作り替えました。そして二か所に穴をあけ、薄い色の木製棒を差し込んで、穴を開けた本体に叩き込みました。
初めは足を四本つけて小さな収納付きテーブルにするというのが夫の考えでした。ところが、テーブル用に売られているヘアピンレッグ (細い金属性ヘアピン型の脚) を取り付けてみたら、不自然なほど高い机ができてしまいました。
当たり前なんですよね、これはもともと高さのある道具箱なのですから‥‥
大大失敗です。
せっかく買ったヘアピンレッグだったので、家で眠っていたプライウッド (合板) に北欧デザイナー、オーラキーリー (Orla Kiely) デザインのオイルクロスを貼り、北欧っぽい机を作りました。
別のものを作ったことで失敗のままで終わらず、ホッ‥‥
結局、道具箱のほうは、これまた家で眠っていたキャスターを四つ取り付けることで、ベッドのしたにスッキリ収まる高さに‥‥
重たかった道具箱が、軽々転がせる収納に変身して店頭に並びました。
以上、夫と私が自宅でリメイクしてお店に持ち込んだものを紹介しました。
ここは、ボランティアで働きながら技術を学び、その経験を活かして自分が手掛けたものを持ち込むこともできるというわけです。
売れればパーセンテージでチャリティーにも利益が行くので Win Win なシステムだと思います。
ワークショップでのボランティアで私が次に挑戦したのは、木とガラスのキャビネットでした。
Before の写真はというと背面と前の扉を外した状態のものしか残っていませんでした。
これにペイントするのですが、ペイント以前の『下準備が六割』だという気がしました。全体にサンドペーパーをかけたり、フィラーで窪みを埋めたり、枠の横のガラスにマスキングテープを貼ったりと、時間がかかります。
そしてやっとペイントとはならず、まずプライマーを塗りますし、ペイントは二、三回塗り重ねた後、艶消しのニスで仕上げます。
それはそれは根気の要る作業でした。
あまり詳細の写真はありませんが、背面とそれぞれの棚部分には、下のような壁紙を貼りました。
途中経過をお見せできずいきなり出来上がりになりますが、
じゃーん!
出来ました。
扉を開けると、中はこうなっています。
古い家具のリメイクというのは、ただ塗り替えて着飾ればいいのでなく、本当に手間がかかるものです。不完全だらけなので下準備で出来が決まってくるからです。
上のキャビネットは、私が仕上げてフランス旅行に行っている間に売れていて、それはもうホッとしました。
最後になりますが、私が地味に下準備に携わった椅子のビフォーアフターを紹介します。
この椅子たち一脚ずつ全部にサンドペーパーをかけました。
太陽の下での作業は全然苦になりません。
これらの椅子が、どうなったかというと、一週間後にこんな姿に変身していました。
こんな具合にこれからも地味な作業が続けられることでしょう。
経済が潤うために多くの製品が大量生産され続けている中、物を捨てずにもう一度命を吹き込む、このような活動に (環境全体への) どれほどのインパクトがあるだろう‥‥と悲観することもあります。
けれど、このお店に置かれている家具を見に来て、インスパイアされた人は自分でリメイクを始めるかもしれないのです。
どんな形であれ、ひとりひとりの心がけが環境保護に向いていく、きっかけ作りができていることを実感しています。
また時々アップロードしていきたいと思っています。
このマガジンに入れていきますので、DIY好きな方、よろしければご覧ください。
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