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#212 家具アップサイクル ~小さなお裁縫BOXなコーヒーテーブルの巻~


家具のアップサイクル状況ですが、「これが私の仕事」と吹っ切れてからというもの、結果である売り上げは毎月増え続けています。ホッ

色やデザインを決める時、世間の好みというものを意識しがちになります。ですが、私の作るのは一点もの。
大衆受けしてもしなくても、つまるところは、お金を出すから手に入れたい『一人』が居ればよいのです。その点、自分がすごく好きなら、必ず他の誰かも好きだという自信もできてきました。

家具再生のマガジンに、最近のものも紹介していきたいと思いながら、全然追いつけそうもありません。
noteを書いてる、そんな時間があれば新しいものを手掛けたい気持ちのほうがちょっとだけ勝ってきたようです。

今日は下書きに残っていたこの物件をご紹介。
カップの輪染みが多数あることからわかるように、

ちょっとカップを置く小さなテーブルですね


全体をひたすらサンドペーパーでこすります。テーブルトップがいい感じの古い木のうにゃうにゃしたパターン?(なんか名前があるはずなんですが)を出してきました。他に木肌を残す場所とペイントを塗る場所を決めます。

そして出来上がったのがこんなコーヒーテーブルです。

ちょっと木のいい色も主張したかった

ビフォーアフターの画像は一瞬でしたが、マスキングテープを貼ったり、何度も重ね塗りをするのにかなり日数がかかっています。
とりわけ後でわかったのですが、この木材が Bleedingと言って、(下地コートも塗っているのに)ペイントした後に木の色が滲み出してくるものだったのです。
これは一度お店に出してからわかったことなので、もう一度ペイントをやり直したり、と想定以上に時間がかかった物件でした。



それでは、このテーブルの本来の機能のお話しなります。この蓋部分をめくると、小物入れになっています。引き出しを引くと、ジュエリー入れなどにもなりそうな感じです。もともとは蓋の裏が鏡だったのかもしれないし、針山になっていた裁縫箱だったのかもしれません。

全部開けるとこうなっていました

だれかが既にリメイクして使っていたことがわかります。布の貼り方がちょっと雑ですね。

全て引っ剥がしました。では行ってみましょう。
まずは上の収納部分の内側の四隅、複雑な形をしていますので、そこだけ布を貼ります。

あとで隠れる部分は適当で‥‥


次に底部分にもピッタリ貼り付けます。

四隅の出っ張りは切り込みを入れきれいに織り込んで‥‥


続いて、側面の壁部分にはピッタリ収まるサイズのパネルを作っていきます。

こんな感じで切った厚紙を布でラッピングします


このようにしてパネルを貼り込んだら、見える部分はスッキリとしていきます。
パネルは側面計8枚と蓋裏の楕円のもの1枚を作りました。下の引き出しも同じように貼って、出来上がり。

じゃ~ん!


レトロっぽいでしょう。可愛くないですか?
‥‥と自画自賛していますが、私、かけた愛情を想うと、本当は全然手放したくなかったのです。
でも涙を飲んで別れの時。お店に置かれました。

このサイズの物だと高額ではなくて、ちょっと労力に見合わない ( ;∀;)


今日は、お嫁に行った娘を写真で惜しみつつ、振り返りました。嫁ぎ先で大切にされていることを願うしかありません。

次の記事では、惜しみ過ぎて自分のものにしてしまった二つの家具について書きたいと思います。


家具アップサイクル記事はこのマガジンでお読みくださると嬉しいです。


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