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近くて遠い

昨年、出張先から友人と電話した際に岡本太郎の話題になりました。

週末の暇な時間にKindleの電子書籍を漁っていたら、岡本太郎の「自分の運命に楯を突け」というタイトルに惹かれ即購入。一つ一つのメッセージの熱量がすごくてまだ読み切っていないのですが、とにかく岡本太郎への親近感と尊敬の念が湧きました。

友人に「最近岡本太郎にハマった」と話すと、「俺この前岡本太郎展行ったよ!」と繋がり、岡本太郎の人生や作品について大いに盛り上がり、その後渋谷駅にて彼が撮影した「明日の神話」という巨大な壁画の写真を送ってくれました。

岡本太郎について書きたいことはまだあるのですが、この写真を通し感じたことは、「こんな存在感のあるものを、何度も通ってたのに見過ごしていたんだ」ということです。

この「明日への神話」という作品は岡本太郎の代表作の一つであり、その修復過程も含めて重要なものだと知った自分にとっては神々しい程なのですが、それを知らなかった自分にとっては風景の一部でしかなかったのです。


ところで、自分が好意を寄せる人は同じ部署にいるので、お互いに帰国している時期はマストで週に2,3回は顔を合わせます。

どちらかが海外にいる時は週一回のLINEがあるかないか、それだけでハッピーだったのが、今は嫌でも(嫌にならないですが)顔を合わせる日々。

遠くにいるともっと大事に思えて、一瞬一瞬に感謝できるのに、近くにいるとどんどん当たり前になってしまいます。

当たり前になってしまうのは仕方ないかもしれないですが、雑に過ごしてしまうのは勿体ない。
「もっともっと」と思うより、今この時に感謝したい。

「この瞬間、瞬間に、若さとか、年よりとか、力があるないとか、才能とか、金とか、あらゆる条件を超えて、その持てるぎりぎりいっぱいの容量で挑み、生きるということだ。」

岡本太郎の言うように、もっと潔く、目一杯の感謝で日々を過ごしたい。
結果より、その時その時のプロセスが本番なのだということを肝に銘じます。

近いから遠くに感じてしまうなら、自分から一歩歩み寄ろうと思いました。

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