見出し画像

犬も歩けば棒に当たる

久しぶりにノートを書きます。今年の5月末頃に精神的疲労から勤務中仕事に手がつかなくなったり、人間関係もトラブルがあって死んだように生きていました。

今もその状況を脱したわけではないですが、仕事を辞めることはなくずるずると日々を過ごしています。


インドネシア第三の都市と言われるメダンのプロジェクトでの様々な会話を通し、何はともあれ行動をするのが生きていくことだと、歴戦の先輩社員の方々から教えて頂いています。

ある方は、「犬も歩けば棒に当たる」という誰でも聞いたことのあることわざを、繰り返し伝えて下さいました。かつて日本の青函トンネルの工事にも携わっていたその方の話は、どれもシンプルで重みのあるものでした。

きっと死んだような顔でデスクに向かう自分の姿を見て、何でもいいから動いてみなさいと激励して下さったのだと思います。

また別のある所長さんは、車の手配や食事のことなど、そういった雑務を卒なくこなすことはマネージメントの仕事そのものなのだと教えてくれました。

自分に役割を与えて頂くことは、紛れもなく期待をかけて頂くこと。それに真面目に取り組まず、何か失敗しても「どうせ自分はそういう人間だから」と卑屈になってやり過ごしていたことは、誰にとっても勿体ないことだったと感じます。

でも失敗や反省だらけの一日の後で、こうしてこの方々と"出会えた"ことこそ、本当に幸運なことだと思いました。死んだように生きながら、何のためになるかなんて誰も教えてくれないけれど、とりあえず歩いてみたから棒に当たることができました。

思い返すと、今まで瀬戸際に追い詰められた気持ちだった時も、騙し騙し歩き続けてきたからこそいろんな喜びに出会えました。

ぼちぼちでいいから歩き続けてみようと思えたことが、何よりも感謝です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?