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ため息俳句 たべっ子どうぶつ

 孫のための買い置きおやつ、「たべっ子どうぶつ」。
 それをちょっと失敬して、食べる。
 後期高齢者の自分である。
 やさしい塩味のビスケット。
 例えば、このブログに取り掛かって行き詰まったりすると。
 おいしい。

 パッケージ『おすすめのポイント』にこうあった。
 「★からだの元気を応援するカルシュウム・DHAが入って★おなかにスッキリやさしい食物繊維を加え★楽しみながら、外国語が覚えられます。(12枚で80キロカロリー程度)

 なんとまあ優れもののビスケットではないか。一石三いや四鳥か。
 曖昧な記憶だが、DHAというのは確か脳の栄養素とかなんとかいって、脳の情報伝達を活性化させるといっていなかったか。
 もしそうならば、小生の脳みそにも少しはよい効果をもたらしてくれるというものだ。
 これは、子供のおやつにとどまるものでないぞ。

 そもそも「たべっ子どうぶつ」というネーミング自体が、メーカーには失礼だが、奇怪に感じる。「たべっ子」と「どうぶつ」この二語の関係はどういうものか?よく理解できない。ともに名詞だから主述の関係ではない。それなら修飾語被修飾語の関係かとみるも、これもまたなんだか意味的に変な気がする。
 そこで、ごく常識的に言葉を補足して理解しようとすれば、「(よい子で元気で食いしん坊な)たべっ子が、(大好きな)どうぶつ(をかたどったビスケット)」、そんな感じかと、爺ィは思うのである。
 ともあれ、こども向けに限定することもあるまいにと、爺ィはちょっと不満であると、ここに表明する次第である。

 前述のとおりこのビスケットは、婆ァバが孫のためにストックしているものだ。それを爺ィがだまって食べてしまっている。だが、婆ァバはそれに気づいてはいない、気づけば叱られる、そこで気づかれる前に補充しておこうと、いま思ったのである。

五月晴たべっ子どうぶつビスケット  空茶


 今回、へんてこりんなこと、書いてしまった。
 ようは、ビスケットのファンということで。