マガジンのカバー画像

古今十七文字徘徊

6
古今のふれあった俳句作品についての所感を記録しておくノートのまとめです。
運営しているクリエイター

記事一覧

#6 桃さくや片荷ゆるみし孕馬 井月  

 井上井月の句を見ていると、句に大袈裟なことばの身振り手振りがないところに一番惹かれる…

11

#5 恋のない身にも嬉しや衣更 鬼貫

 このところ、上嶋鬼貫『独ごと』がお楽しみである。  岩波文庫の復本一郎校注「鬼貫句選・…

14

#4 考える人は考え昭和の日  谷山花猿

 さて、「不適切にもほどがある」というテレビドラマは、大いに話題になりました。自分も楽し…

水曜日の窓辺
3週間前
11

#3 梟よつらくせ直せ春の雨 一茶

 「七番日記」から、梟は春の季題。 鳩、いけんしていはく 梟よつらくせ直せ春の雨  一茶…

水曜日の窓辺
4週間前
11

#2 晩春の肉は舌よりはじまるか 三橋敏夫

 三橋敏夫「真神」(昭和48)所収の句。そうはいっても、この句集を読んいるわけではなくて…

水曜日の窓辺
4週間前
7

#1 ゆく春や蓬が中の人の骨 星布尼 

 ちょとした出来こころで、老人の閑の埋め草にと、noteの軒下をお借りして、二度目の春も暮れ…

水曜日の窓辺
1か月前
12