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【IndieGame界隈トピックまとめ】「かもやなぎ放送局、開局「The Triple-i Initiative発表など|3/30~4/4

 瑞牆(みずがき)です。
 元ゲーム会社勤務・現小規模ゲーム開発者の筆者が、IndieGame界隈のトピックを毎週木曜日にまとめています。
 インディーゲームは"好き"を形にする領域ですが、より多くの人に遊んでもらうためには界隈の情報が必要不可欠。スキマ時間に直近のトピックスをサクっと追えるマガジンにできたらと思っています。

 それでは今週のトピックスをご覧ください。



【1】room6のオウンドメディア『かもやなぎ放送局』開局

 京都のインディーゲームの開発/パブリッシング企業・株式会社room6がオウンドメディア「かもやなぎ放送局」を発表しました。メインビジュアルはゲーム開発者でありイラストレーターである宇野山むじ氏。room6は、インディーゲームレーベル「ヨカゼ」の運営母体でもあります。


【2】講談社『違う冬のぼくら』作者・ところにょり氏のインタビュー第二弾公開

 「年間最大1000万円差し上げますから、好きなゲームを作りませんか?」でおなじみ講談社ゲームクリエイターズラボは、ゲームクリエイター・ところにょり氏のインタビュー第二弾を公開しました。ところにょり氏の代表作は『違う冬のぼくら』『ひとりぼっち惑星』等です。


【3】『シロナガス島への帰還』コミカライズ企画中止

 これは寂しいニュース……。大人気ミステリーアドベンチャーゲーム『シロナガス島への帰還』のコミカライズ企画が「編集部での調整の不備などにより、スケジュール面の都合が合わず」中止になったとのこと。

 筆者・瑞牆の私見ですが、(出版に限らずゲームでも何でも)エンタメの企画の頓挫は「あるある」かと思います。むしろ話題性を逃さないために、まだ”詰め”の段階であったにも関わらず、イベントに合わせて先に告知に踏み切ったがために、中止を公表せざるをえなくなり目立っているだけな印象。攻めの挑戦に失敗はつきものなので、名誉の負傷という感じでしょうか。


【4】GooglePley「非アクティブなデベロッパー アカウントの閉鎖」が波紋

 Google Playの「非アクティブなデベロッパー アカウントの閉鎖」規約が波紋を呼んでいます。
 ヘルプページによると、以下の条件に合致するアカウントは「非アクティブなデベロッパーアカウント」とみなされ、閉鎖の対象となり、登録料の払い戻しは行われないとのこと。
 Google Playは他にも、アプリ開発にあたり「個人用デベロッパー アカウントを新規に作成した場合は、20 人以上のテスターが 14 日以上連続でオプトインしてアプリのクローズド テストを実施する必要が」あるなど、IndieGame開発者にとって参入ハードルが高くなった、という声が観測されています。

アプリを提供している非アクティブなデベロッパー

・アカウントデベロッパー アカウントが 1 年以上前に作成されている。
・アカウント内で公開されているどのアプリ(公開中のアプリ、削除済みのアプリ、停止中のアプリを含む)も、全期間での合計インストール数が 1,000 件未満である。
・Play デベロッパー アカウントの電話番号と連絡先メールアドレスを確認していない。
・過去 180 日間に Google Play Console を使用しなかった。

Google consoleヘルプページ「非アクティブなデベロッパー アカウントの閉鎖」より


【5】ゲームパビリオンjp2024開催

 3月30日(土)・31日(日)、大阪にて同人・インディーゲーム展示会「ゲームパビリオンjp」が開催されました。
 筆者・瑞牆も現地に足を運びましたが盛況で、新しいゲームと多く出会える場となっていました。
 Xの「#ゲームパビリオンJP 」ハッシュタグで様子を知れますので、ご興味おありな方は要チェックです。


【6】『8番出口』の続編『8番のりば』正式発表

 ゲーム開発者・コタケノトケケ氏は大人気間違い探しゲーム『8番出口』続編『8番のりば』を正式発表しました。

 以前同士が「ゲーム内に掲載する広告を募集」されていた結果か、PV内には見たことのある広告が多数見受けられます。『8番出口』のマスコットキャラである(?)おじさんも登場。嬉しい。


【7】インディーゲーム重視の新イベント「The Triple-i Initiative」発表、4月11日放送へ

 AUTOMATON様の記事を引用させていただきます。
 デジタルショーケースイベント「The Triple-i Initiative」は、複数のインディーゲーム企業が協賛する、4月11日午前2時から約45分間にわたり配信予定のインディーゲーム紹介番組になるとのこと。約30作品が出展されるそうです。

 オンラインのゲームイベントが、Steam上のウィッシュリスト獲得に絶大な効果がある根拠は筆者・瑞牆のXに複数ポストしてありますが(宣伝)、こういった新たな取り組みが、新しい販促機会になってくれるとより業界が盛り上がりそうですね。


【8】実写恋愛ADV『君、勉強を邪魔しないでください』圧倒的に好評

 偶然の出来事で、女子大で唯一の男子となり、甘いキャンパス恋愛ライフを送ることになる──というシナリオの一人称実写恋愛ADV『君、勉強を邪魔しないでください』が圧倒的に好評です。

 中国の実写恋愛ADVといえば『トキメキ!コイしたいライフ!』。この作品の大ヒット後、実写ADVのブームの兆しが見えますね。


【9】『ウーマンコミュニケーション』舞台化

 GameCreatorNekoのヤマダ氏によるハイスピード淫語アクションアドベンチャーゲーム『ウーマンコミュニケーション』が朗読劇化。5月4日•5日に秋葉原で開催されるほか、オンライン配信もあるとのこと。かなりユニークなメディアミックスですね。いったいどうなるんだろう……。


【10】『BUZZ or DIE』Steamストアページ公開

 ゲームクリエイター・凡氏による会話デッキトークバトルゲーム『BUZZ or DIE(バズオアダイ)』のSteamストアページが公開されました。
 パフォーマンスで視聴率を稼ぎ、より多く人気を勝ち取った死刑囚のみが生き残るデスゲーム番組「バズオアダイ」で生き残りを目指すタイトルとのこと。
 凡氏といえば、前作『十二股全部フる』でも強烈なビジュアルと二転三転するシナリオで注目を集めていました。個人的にも新作を楽しみにしています。


【11】エイプリルフール企画盛りだくさん

 4月1日はIndieGame界隈もエイプリルフール企画で盛り上がっていました。
 悔しいですがまとめを断念しましたが、個人的に好きだったネタをひとつだけご紹介します。これすき……。

 

【12】忘れちゃダメ! 近日開催のIndieGame系イベント

 筆者・瑞牆の備忘録を兼ね、近日開催されたり参加が締め切りとなるIndieGame系イベントをまとめています。


(1)The Triple-i Initiative

 開催日:2024年4月11日 日本時間午前2時より


(2)東京ゲームダンジョン5

 開催日:2024年5月4日(土)


(3)『MY GAME FES』

 開催日:2024年5月4日(土)
 サークル参加申し込み予定:5月


(4)『ゲームメーカーズ スクランブル2024』

 開催日時:2024年5月25日(土)
 参加費:無料(事前登録制)


(5)TOKYO SANDBOX 2024

 開催日:2024年4月28日(日)


(6)NHK「神ゲー創造主エボリューション2024」

 エントリー受付中。


(7)東京ゲームショウ2024

 開催期間:9/26〜9/29
 一般の出展応募締切:5/24
 Selected Indie 80の応募締切:4/30


【おわりに】

 お読みいただきありがとうございました。
 毎週木曜日に今後も筆者のペースでまとめていけたらと思っています。
 モチベーションになりますので、よろしければ記事への♡筆者のフォローをいただけると嬉しいです。

 連載しながら情報感度や精度を高めていきたく、もし「こんな出来事もあったぞ」「うちのゲームも掲載しておいて」など、ご指摘やご要望がありましたらお気軽に筆者・瑞牆のXアカウントのDMまでご連絡くださいませ。

 それではまた次回。


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