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現代語訳『伽婢子』

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江戸怪談ものの火付け役となった『伽婢子』の現代語訳です。
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2019年5月の記事一覧

現代語訳『伽婢子』 一睡卅年の夢(1)

 享禄《きょうろく》四年六月、細川高国《たかくに》と細川晴元《はるもと》は摂津《せっつ》…

たま
5年前
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現代語訳『伽婢子』 夢のちぎり(5)

 耐え難くなった左近《さこん》は、船に竿《さお》さして橋本《はしもと》に行き、例の店に入…

たま
5年前
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現代語訳『伽婢子』 夢のちぎり(4)

 それから左近《さこん》は毎夜、夢の中で女のもとに通い、契りを交わさない夜はなかった。 …

たま
5年前
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現代語訳『伽婢子』 夢のちぎり(3)

 その夜の夢で左近は橋本の酒屋に行った。  後ろの川岸から門に入ってすぐに女の部屋に赴く…

たま
5年前
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現代語訳『伽婢子』 夢のちぎり(2)

 この店に一人の娘がいた。年は十八前後でまだどこにも嫁いでおらず、座敷に続く一間《ま》の…

たま
5年前
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現代語訳『伽婢子』 夢のちぎり(1)

 大永《だいえい》の頃、山城《やましろ》国の淀《よど》に武士を辞めて庶民になった船田《ふ…

たま
5年前
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