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うちの長女の話。好きなことは 突き進め!

長女は 小さい頃から 絵を描くのが好きでした。また、なかなか上手。
どこ行くにも 色鉛筆と画用紙さえ 持っていれば ずっとおとなしく描いていました。なので、 手がかからなかった。
お絵描きボードとか、あとは 何故か 少し大きめの黄色い車のおもちゃがお気に入り。
いつもそのセットで外出。

幼稚園の時 ほんの少しの間だったけど お絵描き教室にも通った。
それは 絵が上手になれば、とかそういう気持ちではなくて 好きなことの時間を 充分に持つのもいいかな、という 緩い気持ち。

実際 通い始めると 年齢様々な子供たちがいて いろんな個性ある絵が出来上がっていく様子を見るだけでも 感じるものは大きかったと思う。

しかし、周りにはいろんな人間がいる。
その頃 近所にいたいわゆるママ友(ママ友って一体なんなんだと思うが)がいて、その方とその娘さん(うちの長女よりひとつ上くらい)と 話していた時、

そのお母さんが
「〇〇(うちの娘)ちゃん、お絵描き教室行ってるん?」と聞いてきた。

「うん」
と軽く返事した。

そしたら、こんな言葉が返ってきた。
「〇〇(その人の娘)は 絵習いにいかなくても 上手やからいいよねー」


たまにこういう訳のわからないことを言う人と出会うけど 本当に 瞬間 何を言おうとしてるのかが 全くわからない。
日本語に聞こえる外国語のようにさえ思う。

何が言いたいんだろう。
どう返してほしいんだろう。

その場では とりあえず 笑顔で頷くだけしか頭に浮かばなかった。

数日間 何が言いたかったのか考えたけど やはりわからなかったから 考えるのやめた。面倒くさい。

そして、長女が小学3年頃だったか。
相変わらず 絵が好きな娘は 相変わらず ずっと描いていた。動きのある絵も得意で 
好きなことがあるのは良きことだ、と思って たまに一緒に描いて遊んだり つくったりして 過ごしていた。

長女は 強い子で 何言われても あまり泣いて帰ってきた事がない。

ある日のこと、いっしょに行った買い物先で 娘が言った。にこにこしながら。
「あのね、あのね、〇〇(娘)ね、絵描くんすごい好きやし、たのしい。クラスのみんなも 上手やね、って言ってくれるん。」

うんうん、と聞いていた。

「でもね、学校で絵を描いた時 先生が 後ろから 見てきて  漫画みたいな絵やな、って言うん。でも みんな上手だよーって言ってくれたん。でも…でも… 見て回る度 漫画みたいって 笑うん。…で、〇〇ね、怖くて絵描きたいのに 先生が後ろ来ると 指が動かなくなる…」
って 笑顔のまんま 泣き出したのです。
どれだけ我慢してたんだろう、と その涙見て思いました。

と、同時に 先生に対しての怒りが込み上げてきました。だけど、自己紹介でも書いているように そういう怒りは感情のまま 出すと 怪獣になっちゃう、と自分でもわかってるので 一回 その怒りを飲み込むことにしました。
夜 眠れないくらい 怒りっぱなしだったけど。

娘には
「大丈夫。好きな絵を描いていいんだよ。それは先生が少し間違えてるんだと思う。〇〇は 間違えてないから 大丈夫やからね。」
と 話しました。

数日後 ちょうど懇談会があったので その日までは 我慢して 会った時 どういうふうに話そう、と ずっと考えてました。

実際に 先生から見たら、長女の絵がそうだったとしても 何故 みんなの前で そんなことを言ったのか 聞きたいと思ってました。

油断すると ふつふつ溢れ出てきそうな怒りを なんとか抑えつつ、感情的になったら 負け、と思ってるので ゆっくりまずは 先生のご意見を伺おうと 深呼吸しながら 先生に会いました。

ひと通り 先生の話が終わった後、その娘の話をして、聞いてみました。
「何故 先生は そんなことを仰ったのですか?」

すると、先生は 笑いながら
「でも実際、漫画みたいですよね(笑)」

頑張って抑えてた怒りが… 噴火しそうでした。噴火はしました、たぶん。
それでも なんとか抑えながら ただブチッと切れたのは 切れたので

「ちょっと待ってください。まず 今 その笑いながら そういう言葉を選んだ気持ちがわからないです。例え 先生がそう感じたとしても先生の役割は何ですか? そんなことをクラスのみんなの前で 先生が言ったら、言われた子の気持ち考えたりしましたか? うちの子、最初 にこにこしながら 泣くの我慢しながら 話してくれたんですよ。話してる途中で わんわん泣いて 絵が描けないって言ってるんですよ、この気持ち 想像したことあります? 」

一応 やんわり言ったはずです、たぶん。

先生は黙ってます。

技術的にこうしたらこうなる、とか言い方は あったのではないかとか思うし 先生だという立場を もっと深く考えて 言葉は選んで欲しいと 精一杯 伝えました。

話終わったあとに 先生は わたしに
「すみませんでした。」と謝りましたが、

「わたしには謝らなくていいです。娘に謝ってください。」と話しました。

その後 その学期、
たまたま娘が 学級委員になり 先生も本人に直接 謝ってくれたようでした。
娘がにこにこして 
「先生がね、嫌な思いさせてごめんねって謝ってくれた」
と話してくれました。


その後 また 娘は絵を描き始めます。成長して いろんなことに挑戦して 高校卒業してすぐ 県外に引越し ひとり暮らしを始め、時を経て、今 娘は 絵を描く仕事をしています。

最初は全く 別の仕事に就いてましたが そのうち やはりものづくりが好きだな、と思ったらしく、バイトいくつも掛け持ちして デッサンの専門学校に通い、デザイン会社に勤めがら 絵を描いてます。
 エッセイ本も、実は 出てます。

紹介したいのですが 娘に聞いてないので いつかまた その時が来れば、紹介させて下さい(笑)

わたしが 今日、書きたかったことは みんな好きなことは 自由に、自信というより、たのしいな、好きだな、素直な純粋な気持ちを持って 突き進んでほしいです。
そして 余計な要らぬ言葉や態度をぶつけてくるわけのわからない人とも出会うかもしれないけど、視界に入れなくていいんです。放置しましょう(笑)

アドバイスになるような言葉だけ 自分なりに受け止めるだけでいいです。

わたし自身も そういう周りの大人に 邪魔されたことがあるし、それで 止めたこともあるけど 年齢関係なく、これから まだまだやりたいことやっていく所存であります。

あのとき こうだったら、なんてのも面倒だ。そんなこと考える時間がもったいない。時間がもったいないといっても せかせか慌てない。
ただ 好きな世界へ突き進んでいくのみなのです。

 なんにも専門的な勉強はできてないけど あらゆるジャンルの経験をしてきたことによって、『それはそれで 精神的な専門学校卒業したようなもん』と ふふん♪と笑ってます。
とにかく前向き専門部(笑)


娘にも教えてもらった気がするので わたしも これから ゆっくりやっていきます。


ヘッダー画像のワンピースのキャラのレイリー。拾い画を アプリで 少し加工してます。これは 娘が専門学校で描いた題材がレイリーで 絵を見た時 鳥肌が立ったので(笑)


誰と比べる必要もない。
自分の楽しさを、嬉しさを、心地良さを、
突き進んでいきましょ。
魂を応援しています。

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