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社会

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社会全般について記します。「社会学」についても触れていくかもしれません。
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世界最大の独立系書店「パウエルズ・ブックス」(アメリカ・ポートランド)で日本マンガの可能性を探る

世界最大の独立系書店「パウエルズ・ブックス」(アメリカ・ポートランド)で日本マンガの可能性を探る

アメリカのポートランドに訪れたら必ず来ようと思っていた場所の一つが、「世界最大の独立系書店」と銘打つ「Powell's Books」(パウエルズ・ブックス)です。

魅力的な書店は世界中にたくさんありますが、特筆すべきは書店が街のランドマークになっているということです。
この書店のためにこのエリアに訪れる人が絶えず、それによって、周囲にも好影響を及ぼしているという稀有な書店です。

実際、私は店内

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10年来の憧れ「ポートランド」滞在紀行 (随時更新)

10年来の憧れ「ポートランド」滞在紀行 (随時更新)

現在、アメリカのポートランドにいます。
10年前くらいからずっと憧れていて、ようやく来ることができました。

「アメリカで住みやすい街」1位に選ばれるエリアです。

これまでアメリカには、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ラスベガス、シカゴなどに来たことがあります。
空港に到着して街中に向かう時、テンションが上がると共にピリッとした緊張感が湧き起こってくるのがこれまでのアメリカの印象で

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台湾・台北おすすめカフェ 2選 +休日も両替できる場所

台湾・台北おすすめカフェ 2選 +休日も両替できる場所

先日、台湾に2泊3日で行って来ました。

オードリー・タンの逸話が2020年頃しきりにメディアに流れてたので、近未来を味わえることを期待して降り立ちました。

でも、繁華街を歩く限りは日本以上に現金文化ですし、英語が全く通じない若い店員も結構います。
美術館のデザインセンスも一昔前な印象。

それでいて、かつて訪れた時と比べると、物価は何倍も上がっています。

所詮は2泊3日の旅行なので、ジャッジ

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AI時代に初期衝動でマンガを描くということ 【まんが0.1】

AI時代に初期衝動でマンガを描くということ 【まんが0.1】

2023年11月26日、12月16日の2日間に渡り、川崎市高津区役所で開催された「マンガの描き方が身につく!ワークショップ」で講師を務めてきました。

2023年9月に「秋のふるさと館まつり」内で開催された90分間ワークショップに続き、マンガを活用して地域の「当事者を増やす」活動になります。

壮大で長期的な活動になっていくポテンシャルまでも感じられたイベントだったので、熱が冷めやらぬうちにレポー

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アート、芸術を知るためのオススメ本 【その2】  8冊を厳選

アート、芸術を知るためのオススメ本 【その2】  8冊を厳選

今年は、さまざまな芸術関連本を読み漁っています。
5月に一度、オススメ本をまとめましたが、その後も、オススメの本がどんどん増えていっているので、第2弾としてまとめていきます。

5月にまとめた記事「アート、芸術を知るためのオススメ本 7冊と、+1」はこちら

■『巨大化する現代アートビジネス』まずは、2名のジャーナリストによって記された『巨大化する現代アートビジネス』です。

約7兆6200億円規

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「メタバースの答え合わせ」に最適な一冊

「メタバースの答え合わせ」に最適な一冊

メタバース関連の本を何冊か読んでますが、今のところ、一番しっかりとした分析がなされている本だと感じたのが、
加藤直人さんの
『メタバース さよならアトムの時代』 (集英社)
です。

メタバースによってもたらされる未来に可能性を感じさせつつも、
過度に舞い上がりも、貶めもせず、
徹頭徹尾、常温を貫く姿勢がとても信頼できます。

私としては「ほぼ想定通り」な内容でしたので、
自身のメタバース考察の「

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アート、芸術を知るためのオススメ本 7冊と、+1

アート、芸術を知るためのオススメ本 7冊と、+1

今年は芸術への理解を深めたいと思い、さまざまな芸術関連本を読み漁っています。
中でもオススメの本をいくつか紹介していきます。

ビジネスパーソンに特にオススメなのは、こちら。
新書という体裁もあり、ビジネス書として読んでも、とても面白いです。

自分の関わる業界と重ね合わせて読めるところが多々あると思います。

私の場合、
第五章 「科学」を武器に職人ギルドを征した王立アカデミー
を、昨今の漫画業

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Webtoon(縦スクロール漫画)動向・予測に役立つ記事のまとめ 【随時追加】 <2>

Webtoon(縦スクロール漫画)動向・予測に役立つ記事のまとめ 【随時追加】 <2>

2021年の年始に、「Webtoonは日本でブレイクするか?」と題した記事を公開しました。

予想通り、Webtoon(縦スクロール漫画)が日本においてもめざましい発展を続けています。

それに伴って、Webtoonに関する記事も増えてきたため、良質な記事や気になる記事を、随時、紹介してきました。

こちらもだいぶ量が増えてきたので、
新たに、リンクをはって紹介していく場所を作ることにしました。

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漫画が大刷新される2020年代を予測してみる

漫画が大刷新される2020年代を予測してみる

今、漫画の在り方が大きく変化しつつあります。

1959年に週刊漫画誌が誕生して以来の、大刷新の2020年代になる気配さえも感じられます。

近々、大学生を対象に漫画をテーマに講義をするため、
自分の考察を整理する目的も兼ねて、
・これまでの漫画の王道、スタンダード
・どんな新しい潮流が勃興しているのか
そして、
・これからどのようになっていくと予想されるか
について、記していきたいと思います。

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Webtoon(縦スクロール漫画)動向・予測に役立つ記事のまとめ  <1>

Webtoon(縦スクロール漫画)動向・予測に役立つ記事のまとめ  <1>

2021年の年始に、「Webtoonは日本でブレイクするか?」と題した記事を公開しました。

予想通り、Webtoon(縦スクロール漫画)が日本においてもめざましい発展を続け、状況は日々刻々と変化しています。

それに伴って、Webtoonに関する記事も増えてきました。

良質な記事や気になる記事を、随時、リンクを貼っていくことにします。

上記の記事と合わせてご覧いただければ幸いです。

■LI

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NiziUに透けて見える典型的な「日本の伝統的アイドル」構造

NiziUに透けて見える典型的な「日本の伝統的アイドル」構造

女性アイドルユニットNiziUの人気が2020年のデビュー以来、とどまる様子はありません。2021年4月7日にはセカンドシングルが発売されて、各種メディアに引っ張りだこです。

NiziUを「世界を見据えた新時代のガールズグループ」と言われています。

しかし、実際は極めて、「従来の日本的なアイドル」の構図を踏襲していると感じます。

公式サイトでも「日本から世界へ!」と謳ってはいるものの、日本の

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「サードウェーブ・パブリッシング」という希望

「サードウェーブ・パブリッシング」という希望

この記事のベースとなる「サードウェーブ・パブリッシングという希望:出版の10年後」というタイトルで記したブログ記事を公開したのは、2016年5月15日でした。

早いもので、あれから5年が経とうとしています。

「サードウェーブ・パブリッシング」と言えるような本や店舗を見かける機会が少しずつ増えてきました。

出版業界を舞台にした映画『騙し絵の牙』で、ヒロインが最後に選択した道は、まさに「サードウ

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Clubhouse関連記事まとめ →なぜこんなにハマるのか?考察 (※でも今は全く触れてない)

Clubhouse関連記事まとめ →なぜこんなにハマるのか?考察 (※でも今は全く触れてない)

ーーー 2021年6月に追記 ーーー

こんな記事を書いておきながら、なんなんですが、
一ヶ月ほどで急速に興味が減退し、
今はほぼクラブハウスアプリを開くことさえありません。。

機会があれば、「なぜこんなにあっさり飽きたのか?」考察を記したいと思います。(たぶん記さない)

ーーー 以下、2021年2月に記したものです ーーー

音声版ツイッター、音声SNS「Clubhouse」、私は日曜夜に使

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キャラクタービジネス3.0 3つの階層で予見する2020年代の展望

キャラクタービジネス3.0 3つの階層で予見する2020年代の展望

’80〜’90年代+2000年代は、テレビ、出版、ゲームのプラットフォーム発のキャラクターが大勢を占めていた30年でした。

しかし、2010年代、SNSとソシャゲ、YouTube発のキャラクターが続出するようになり、勢力図は大きく変わりました。

いよいよ始まった2020年代、VR、5Gなど、キャラクターと相性のいいテクノロジーが世の中で大きな存在感を示していくと予想されます。

また、感染症の

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