【小牧幸助文学賞】お風呂上りに靴下を履いて~20字小説⑥
人には見せずとも有事に備える不埒な女心。
君には抗えない。今夜も云われるままの私。
「やめて」少しの抵抗がふたりのスパイス。
時が過ぎ彼の歳になって分かった事がある。
今日の不満を麦酒で流し込む。ふて寝する。
足枷に自分で繋がり、空を見上げて涙する。
私を縛り付けるのは紙切れ一枚の事なのに。
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小牧幸助文学賞に6回目の参加です。
最初に言っておきますが、今回の20字小説はフィクションですからね。
そう、あくまでもフィクションです