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シロクマ文芸部

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ほぼ毎週参加させて頂いているシロクマ文芸部の記事をまとめました。 ショートショート・詩・短歌、たまにエッセイを書いています。
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#恋愛小説が好き

【春弦サビ小説×シロクマ文芸部】さくらのーと

みゆです。 春弦サビ小説に参加します💛 こちらは、1作目のサビ小説です⭐ 春とギターの作…

【シロクマ文芸部】風薫る季節に

 「風薫るから始まる言葉を使って何か創作してくるように。それが宿題だ!」  国語の小牧先…

【シロクマ文芸部】死がふたりを分かつまで

 「花吹雪の刺青入れてる人が出てくる時代劇って何だったっけ?」  「花吹雪というか桜吹雪…

【シロクマ文芸部】朧月が照らす未来

 朧月が周囲をぼんやりと照らしている。境目のない曖昧な感じが現在過去未来をも朧気にしてい…

【シロクマ文芸部】甘くて苦い痛みは春風に乗って・20字小説

春と風は俺と彼女との出会いを運んできた。 春一番は、彼女の帽子を俺の所に飛ばした。 「す…

【シロクマ文芸部】閏年に出会ったら

 閏年にいつも再会する人がいる。  彼は中学の同級生の樹で、私は中学の頃に樹の事が好きだ…

【シロクマ文芸部】梅の花・20字小説

梅の花を見に行こう。既婚の彼からの誘い。 梅林の中は紅や白の花が所狭しと咲き誇る。 恋人繋ぎで散策すれば束の間の二人の世界。 年齢違いの私達はどんな風に見えているの? あなたの事が大好きよ。ずっと好きでいる。 「遠くに転勤するんだ。もう会えないかも」 「私みたいな子を引っ掛けちゃダメだから」 それでも、誰かを見つける事は分かってる。 「君こそ、俺みたいなのに引っ掛かるなよ」 「分かった。寂しい時は連絡してもいいよ」 もうすぐ終わりだと心のどこかで覚悟した。 好きだけど、

【シロクマ文芸部】バレンタインなんて雨に溶けちゃえばいいのに

 チョコレートなんて渡さなければよかった。  今日はバレンタインデーだ。好きな男の子にチ…

【シロクマ文芸部】恋愛の矜持【#書き初め20字小説】

棘の恋でも構わない。痛みさえ悦びだから。 君に抱かれる夢を見る。体に感触残ってる。 詮索…

【シロクマ文芸部×曲から一句】眼鏡越しの空と君

 新しい眼鏡は良く見え過ぎて私は少し困ってしまう。3学期に入り引いた席替えのくじはタカヤ…

【シロクマ文芸部】冬の海岸~彼女の場合

 振り返ると、海岸沿いのリゾートホテルの入口の灯りが目に眩しい。まだ夜の明けきらぬうちに…

【シロクマ文芸部】二人の冬の色

 「冬の色ってどんな色?」  息子の竣が画用紙を片手にキッチンで夕食の支度をしていた私の…

【シロクマ文芸部】これもひとつの愛の形~幸せな結末【オラヴ×みゆコラボ企画】

⭐このお話はコラボ企画で書いたお話の続きです。 ✙ ✙ ✙  詩と暮らす事になった時、俺…

【シロクマ文芸部】絡む眼差し

 珈琲とケーキで一休みしようかと学校の近くの喫茶店を覗いてみた。学生がたくさん集うそこは、カフェではない昔ながらの喫茶店だ。そこでは意外な二人が笑いながら珈琲を飲んでいる。同級生の松本君と荒木さんだ。  私は密かに松本君の事が好きだ。その松本君が荒木さんと付き合っているなんて信じられなかった。こう言っては何だけど、荒木さんは地味で真面目そうな子で彼女にしたいタイプではないと思うからだ。それが一体なぜなんだろう。たしかに最近の彼女は少しかわいくなったような気がするけど、その理