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突然のお試しのその後

先日、30年以上通っている眼科に、
いつものようにコンタクトを処方してもらいに行ったら、
視神経低形成とか緑内障の疑いとか
寝耳に水のような、冷や水を浴びせられたような驚きがあり!
後日、これまた20年来のかかりつけの漢方内科医を訪れたときに、その話をしてみた。


先生は、いつものように身体の氣の流れを独特の方法で確認されながら、
ふんふんと話を聞き、
「まぁね、疑いでしょ?
高血圧の疑いがあるから、将来的に血圧を下げる薬を服用するように『なるかも』と言われたのと同じような感じでしょ。
今ではないってことですよ。
それにね、もし何か治療が必要なレベルになっても、
寿命が先か、失明が先かという話でね。
うまーく、天寿を全うするまで、機能をある程度失わなければいい話でね。
視力でいえば、まぁ矯正視力で0.1あれば、たとえば90代だったら身の回りのものはなんとなく見えて、やれるからね。
そりゃ、できないことも増えるけれど、それは視力だけのことじゃないから。
まぁ、検査でチェックもしながら、楽観的にね。」
と、いつになく長々と話してくれた。

「なんとなく、お腹も痛い気がして。触ると、張っているような気もするんですよ。」と私。
「うーん…..。」とおもむろに触診の後、
「まぁ、腹筋してください。」と先生。

なんだかおかしくなって、変な笑いと共に診察は終わり^^;

これだけ書くと、先生大丈夫?と思われてしまうかもしれないけれど、本当に何かあるときは、自分では気づかないような状態を的確に診察してくださり、根気強く治療してくださる。

特に20年前に受診するきっかけになった頃は、私の身体は満身創痍で、状態はすこぶるよくなかったけれど、(胆嚢腫瘍(摘出)→肺炎で一時意識不明→回復後に左耳突発性難聴→メニエル病→耳鳴り→慢性蕁麻疹)
身体の声を聴き、その一つ一つに応えながら、約5年をかけて寛解。
いつしか全て消失し、今に至っている。その伴走をしてきてくださったのが、先生なのだ。

なので、その先生が楽観的に話してくれることは、心底安心する。
軽さの奥に、これまで積み重ねてきている何かが、自然な安定と共にある。
今回も診察が終わる頃にはすっかり気が軽くなり、軽くなってはじめて、結構気になっていたことに気づいた。
気が軽くなったとはいえ、目の検査は眼科で定期的にして頂く予定。
こちらもまた、見つけにくいものを見つけて頂き、今の気づきに至らせて頂いていることに感謝している。

それにしても身体は、分かっているつもりになっていることをあっけなく超えてきて、それ以上の何かを急に感じさせるときがある。
この年になると、それは嬉しいことというより、今回のように心配になるようなことだったりするけれど、
だけれど、その都度その都度、この身体に愛おしさが湧く不思議がある。
もしかしたら、若い頃よりも今の方が遥かに、自分の身体を愛しているかもしれない。






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