何気ない日常の中でふと気がつく変化
先日、春の陽気に誘われて出かけた先で、
一面の菜の花畑の中に、つくしが沢山!
そういえば、昨年もちょうどこの頃、
やはりちょうど同じ場所で、つくしを見つけ、
大興奮で摘んで帰ったことを思い出した。
そうそう確か、社会人となり県外に就職する娘を飛行場に送り、
その足で出かけたんだったと、どんどん思い出してくる。
娘にとっても、私にとっても、
新しい世界が目の前に一気に開けたような気持ちになり、
まだ慣れないその世界の中で、夢中でつくしを摘んだのだった。
見渡す限り無限に広がる自由と
巻き戻るのことのないものを前にした寂寥感と
とにかくここまでなんとか来れたという安堵感と
まるで慣れない真新しさの中にいるような落ち着かなさと…
色んなものが混在したまま、そのまんまで緩やかにときが過ぎて
今に至っている。
そして今年もつくしを摘みながら、
いつの間にか、色々なことがずいぶん変化していることに気づいた。
混在していたものたちが、なんとなくそれぞれのおさまりどころにおさまっている。
掴みどころのないものたちを掴まないまま丸抱えにし、
丸抱えにしているんだよな~…と感じているうちに、
いつの間にか、明晰が与えられていたことに、今年、つくしを摘みながら気づいた。
どんなことも、どんなものも、
ひとときも留まることなく動いている。
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