ロックダウンはスローライフで楽しむニュージーランドの人々
また、少しコロナが流行っているようですね。先日他のママさんとニュージーランドでのロックダウンについて話していたので、前に書いた記事を載せてみます。
2020.08.16
2度目のロックダウンは突然にやってきた
ニュージーランド最大の都市、オークランドは今週水曜日(8/12)の正午から2度目のほぼロックダウンに入りました。
100日以上感染経路不明の感染者がいなかったニュージーランドでは、学校も仕事も通常にもどり、「他の国は大変だねー。」とのんびりムードでした。
しかし、8月11日の夜、首相と保健省トップの臨時会見で、感染経路不明の感染者が出たことが発表されました。
また同時に翌日から3日間オークランド市はレベル3、他の場所はレベル2に警戒レベルが引き上げられました。
レベル3は必要以外の外出(通勤や通学も含む)を避け、家族や同居者以外との接触を避けるというのが基本です。
運動のための散歩やサイクリング、出前、飲食店での非接触販売は許可されています。
その後、感染者が無自覚で職場や学校にいっていたことがわかり、いくつかのクラスターが発見され、最終的には8/26までの2週間の外出規制が宣言されました。
受け入れるのがはやいオークランド市民
夜中の発表だったので、もう寝ていたわが家の子どもたちには次の日の朝に状況を伝えました。
最初は「うそだ。」と冗談と思っていたものの、ニュースの映像を見てなっとく。
じゃあ今日は何をしようかと頭を切り替えていました。
ロックダウン当日の朝は、コロナの簡易テスト会場への車の列ができたり、パン屋やスーパーにも少し列ができましたが、そこまでの大きな混乱はありませんでした。
普段外でマスクをつける習慣のないオークランド市民も、政府の勧めによりマスクをする人が増えました。
40歳のリーダーへのあつい信頼感
そこまで素直に政府の指示に従うのも、きっと政府への信頼感が高いからだと思います。
ニュージーランドは汚職の少ない国世界ランキング4位(日本は18位)といわれるほどクリーンな政治体制です。
女性の参政権が世界で最初に認められた国でもあり、現在のジャシンダ・アーダン首相への信頼はとてもあついといっていいでしょう。
国民のことを一生懸命考え、素早く効果的な対策をうつだけでなく、情報もオープンかつシンプルに伝えてくれます。
休業補償もオンラインで申請、すぐに入金という仕事の速さで、人々の支えとなっています。
この首相が同年代ということに驚かされます。
彼女は首相就任後、妊娠を発表、産休、育休(6週間)を経て現職に復帰しました。
現在2才児の母親でもあります。
日本ではありえないですよね。色々な意味で。
国のトップが、働き盛りで子育てしながらも、生き生きと国の重要な仕事をしてるなんて、素敵だと思いませんか。
運動、ベーキング、ガーデニングを楽しむロックダウン
ロックダウンといえば、ガマンという言葉が最初に浮かびそうですが、こちらオークランドでは少し様子が違います。
外出はもちろん制限されていますが、スーパーへの買い出し、健康維持のための運動、飲食店の非接触営業はゆるされています。
いつもは仕事で忙しい人びとが、在宅で仕事をする傍ら、家族との時間を楽しんでる様子も見られていいなーと思います。
近所を散歩すると、この機会にと庭の手入れをしたり、ペンキを塗り直したりしている人たちをよく見かけます。
子どもたちといっしょにベーキングでお菓子やパンを焼いたりするからか、ロックダウンで1番に不足するのが小麦粉なのが日本と違って面白いなと思います。
車も少なく、時間もゆっくりと流れ、お互いへの気遣いがとても心地よいオークランドのロックダウンの日々です。
世界中のコロナウィルスが収束する日が早く来ますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?