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ミュージカル「CHICAGO 」 来日公演観劇してきたー!


私は映画や舞台をみることはとても好きで機会があればと楽しみにしている。

いつかNYでミュージカルを観たい。
それが私の目標の一つになった。
子供が生まれる前に何度かニューヨークには旅行したことがあったが、チケットの買い方もわからないし、言葉がわからないと面白くないしお金も時間も無駄になるのではと思っていたけれど、私の好きな俳優三浦春馬さんはまだ英語も完全に理解が難しかっただろう頃から、ブロードウェイで何度も観劇して刺激をうけ、彼自身舞台も英語も全力で努力していた。

今回、NYに行かずして日本で観られる、ブロードウェイ来日公演を知った。

ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』

2024/4/18(木)〜4/21(月) 大阪オリックス劇場
2024/4/25(木)~5/5(日) 東京東急シアターオーブ

マシュー・モリソンが敏腕弁護⼠ビリー・フリン役で来日決定!

「うぉーーこれは行かなくては!」と、初日の大阪、4月18日のチケットが取れた!

マシュー・モリソンさんはアメリカでは俳優、ダンサーで、テレビドラマ『glee/グリー』のウィル・シュースター役で知る人が多いとか。
2020年の1月に東京国際フォーラムにてシンシア・エリヴォさん、マシュー・モリソンさん、そして三浦春馬さん♡の二晩限りのスペシャルコンサートで私は初めてマシューさんを知った。

1975年ブロードウエイ公演から50年になるミュージカル『Chicago 』は、ブロードウェイ史上アメリカのミュージカルで最長と誰もが知る作品。
日本でもミュージカル『シカゴ』といえば、私は米倉涼子さんのイメージでした。今回改めて調べてみると、米倉涼子さんは2012年にブロードウェイデビューを飾り、2017年、2019年、そして2022年に4度もブロードウェイでロキシーハートを演じていたんですねー!
これはもうかなり、凄すぎます‼︎




【STORY】
今から100年前の1920年代、禁酒法時代のアメリカイリノイ州、ジャズ全盛期のシカゴ。
温厚な夫エイモスに飽き飽きしている女優志願の人妻ロキシー・ハート。自分を捨てようとした愛人フレッド・ケイスリーを銃で殺害しまった。
お人好しの夫エイモスは、彼女の身代わりとして出頭だったが、死んだのは妻の浮気相手だと気付いたエイモスは憤慨して警察に真実を話し、ロキシーは殺人犯監房へ入った。そこには不倫を重ねていた夫と妹を殺した元ナイトクラブ・ダンサー、ヴェルマ・ケリーや、自らの犯した罪にそれぞれの解釈で無実を高らかに訴える女性殺人囚たちがいた収監されていた。
法外なギャラを請求したり、メディアや法廷に嘘をつくなど、弁護士ビリー・フリンの手法でメディアの注目を一身に集め、スターとなっていたヴェルマ。無罪を狙うロキシーが雇ったのは同じく悪徳敏腕弁護士ビリー・フリン。
彼はロキシーの偽りの過去と正当防衛の作り話を大胆にでっち上げ無罪を勝ち取り、ショービズ界へカムバックさせる。
世間の注目を失うと焦ったヴェルマは、ロキシーに自分と手を組もうと持ち掛けるが、世間ではまたも衝撃的な事件が起き、二人へのマスコミの関心は薄れてしまうが、またもロキシーは「実は妊娠している」と、世間に同情されるような嘘の告白を続け、最終的に無罪を勝ち取る。
殺人犯のロキシー、ヴェルマ、そして敏腕弁護士ビリーフリン、それぞれの生き様と心理、その当時の社会を描いた物語。



**


私の数列前にブロードウェイチームの方々が席の間隔をとって座られていた。
日本人の方が断然多かったがあちこちから英語が聞こえてくるっていうのもまたいい雰囲気♪
初日だからか、最初は会場全体が少し緊張しているような空気も感じたが、ストーリーが進むにつれて指笛や歓声も聞こえてきて、拍手の音もどんどん大きくなっていった。
めちゃ楽しい♪

ステージの真ん中にオーケストラが設置されて、古きシカゴのナイトショーを観ているようなセットだった。
トランペットやトロンボーンの個性豊かな渋いジャズの音色が夜の街シカゴをクールに彩っているよう。
生演奏や妖艶で派手なダンスや歌はショーそのもの!演奏者もマエストロも演者なの?と思うほど表情豊かで度々注目を浴びていたし、自由で楽しそうな演奏で作品全体を盛り上げていったり、バックミュージックのように寄り添った演奏をしたり。
ロキシーが嬉しそうに”ROXIE ROCKS CHICAGO!"の新聞を掲げるシーンは、私は特に好きなシーンで、演奏者も会場全体も最高〜な気分になる🎵

当たり前だけど、全部英語。
舞台両サイドに電光日本語字幕が表示されるけれど、そっちを観ると舞台から少し目を逸らすことになるので、それは避けたい、でもわからないところはちらっと、いや、しっかりと読んだ。テンポも速いし、英語を日本語に全部訳すことは膨大な字数になるから無理だし、言い回しもなかなか難しい。
ハンガリー女の言葉は、「○☆×€^△…」の記号表記で会場は笑いがおきた。彼女は無罪を必死に訴えていることだけは分かる。言葉が通じないことが不利になったのかは分からないけれど、結局可哀想な最期を迎えてしまう。

今回ビリー・フリンに初挑戦したマシューモリソンさんは最高にかっこいい弁護士でまさに適役!
舞台ではマシューさんの最初の登場シーンに観客からは待ってましたと大拍手👏
甘いマスクに透き通るような響く歌声、そしてダンスも抜群にうまい悪徳弁護士…なるほどこれは騙されるかも!と納得する。
素敵な紳士であるほど、表裏の深みが増すようだと思った。


この物語はフィクションと思っていたけど、実話をもとに書かれたものだったらしい。
殺人を起こしておきながらお金と嘘で無罪を勝ち取ってしまう、悪意にまみれたとんでもないストーリーだけど、一人の人間の持つ色々な感情が見え隠れしていて人間味のある登場人物たちにどんどん引き込まれた。鋭く、時にかわいらしく、また悲しく、強く、弱く…と人のもつ感情の様々な部分が上手に描かれていて、そこにとても魅かれるものがあった。同情する場面があったり、感情が動いたり、この歳になって分かるようなことが多々あり、今観ることができてとてもよかったと思ったのが正直な感想だった。
彼女たちのような、なんとか生きてスターになってやる!という欲深く強かな思いは、私には全く無いものだけど、どこか憧れに近いところでみていたかもしれない。
あざといロキシーが"とても素敵に見えた。



不朽の名作ミュージカル『Chicago 』を英語で観ることができて、貴重な事だしすごくよかった。
楽しくカッコいいだけでなく、滑稽な場面で笑えるところも多くあり、スラングやブラックユーモアなどきっとNYの観客はここは反応するところだろうなーと思うところもあった。
それに学ぼうと思えば、英語独特の表現や使い方や意味を歌詞から多く学ぶこともできる。
思い立ったらすぐにとはいかないけれど、いつか本場のブロードウェイで観劇できるといいなぁと思う。




***



オリックス劇場の座席について購入したパンフレットを読んだ。
マシューさんのインタビュー記事にの中に、
「前回は2020年のシンシア・エリヴォのコンサートでした。光栄にも三浦春馬さんともご一緒できたのではっきりと覚えています。……」
と書かれていた。
嬉しかったと同時にやっぱり淋しい。



noteを書きながら今思うのは、
春馬くん もしかしたら悪徳敏腕弁護士ビリー役は適役かも♡と想像する
会場中に響く綺麗な声 キレっキレのダンス 
舞台上での凛とした立ち姿
たぶんきっと素敵すぎる♡♡♡


いつも最後まで読んでいただきありがとうございます^ ^

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