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干し柿できるかな。

家の裏の畑にある柿の木に、
申し訳程度にぽつりぽつりと渋柿がなっていて
お世辞にもきれいな柿とは言えないのだけど
食べないのもかわいそうな気がして
人生で初めて干し柿を作ってみることにした。

干し柿と言えば、
子どもの頃は古いお家の軒下にぶら下がっていて
それは「おばあさんが作るもの」と思っていた。

がびがびになってる茶色い柿を見て、
未来少年コナンのジムシーばりに
「これ食えるのか!?」と聞いたことあったなぁ。
ジムシーのように「食べたくて聞く」わけじゃなく
「腐ってないのか?」という半信半疑な気持ちで。

干し柿が美味しいと実感できるようになったのは
それから随分あとのことだ。

「柿が赤くなると、医者が青くなる」と言われるくらい栄養満点な果物。
学名「ディオスピロス・カキ」(神が与えし食べ物)

傷だらけのこの子たちもディオピロスと思って
より上品な甘さの紳士淑女に育てたいと思う!
これが何柿なのか…さえ…知らんけど。

キミは誰なんだ?

名前を知らんでも、もううちの子だ。
とりあえずヘタを切って皮を剥くぜ。

傷んだところはちょっと削ったりしながらできるだけキレイにしてみる。

干し柿はカビとの戦いらしい。
カビないようにするために、干す前に沸騰したお湯につける。
数秒ということだが、うちではこう数える。
「♪ぼんさんが〜屁をこいた〜〜」
うん、ちょうどいい。

坊さんの湯♨️ 湯上がり

本当は風情ある感じに紐で吊るしたいところだが
柿の木の背がめっちゃ高くて、
高枝切りバサミで必死で収穫した結果
ヘタがもげたのがたくさんあるのと
カラスや虫の襲来も怖いので、
我が家ではネットで干すことにした。

この子たちのために買った寝床。

で…でかっ。

焼酎で渋抜きする方法もやったことなかったからやってみた。

柿の渋みが「タンニン」というのは知ってたけど、
渋抜きしたらその「タンニン」がなくなるのだと思っていた。

でも、そうではなくて、渋抜き作業によって
タンニンが水溶性から不溶性にかわるから
味を感じなくなるだけらしい。

タンニンはそこにいるけど気づかないってこと?
コンシーラーの下におるシミ的な?
ま、何にせよ、その変化を見届けたい。

焼酎での渋抜き作業を終えて、もう一度
わが子がぐっすり寝ているか確認しに出た。

ぅおい〜っ!ととととと!
うぉいぉいぉい〜ととととと!

仲よしかっ!!
どうなる!?干し柿ブラザーズ!
次回へ続く〜。


おまけ。

下から見たら小宇宙のよう🪐
初めての干し柿と皆既月食
欠けた月が傷をカットした柿とカブるなぁ。
もう少し写真技術があれば…。

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