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笑う門には福来たる〜ため息の対処法

MIYOSUI的こころ
「#2 笑う門には福来たる」
常磐通信(2007年12月20日掲載)

朝起きてテレビをつけると、一日のはじまりだというのに暗くて下世話なニュースをやっている。それを見ながら、ふと自分がため息をついていることに気づく。「はぁ〜」と、思わずため息をついてしまったとき、私はすかさず「しあわせ❤︎」と言ってみることにしている。

昔、友人がこんなことを言っていた。

「『はぁ〜』ってため息つくやん?あれ、自分の意識とは無関係に脳みそが聞いてんねんて。マイナスオーラ満タンの声聞いて、潜在意識下で『あか〜ん!』ってなってますます元気なくなんねん。でもな『あか〜ん!』ってなってるタイミングですぐに『しあわせ❤︎』ってつけ足したらな、脳みそくんも『なんやしあわせやったんかーい!』って、なかったことにできるらしいわ」

ほんまかいな(笑)と思ったが、それ以来なぜかおまじないのように実践している私がいる。ため息というのは、自分がついても周囲の人がついてもなんだかその場の空気が重くなってしまうものだが「しあわせ❤︎」をつけるだけで、不思議とその場の空気が一瞬ふわっとなるので、ぜひ一度お試しいただきたい。

話を戻そう。ナレーターの緊張感のある声、ドキッとする効果音が入った嫌なニュースばかりに、朝からこんなん見て誰が「よし、今日もがんばろう!」ってなるんじゃい、って思いながら更にチャンネルを回すと、辛気くさかったテレビ画面に突然郷ひろみがカットインした。

久々に見る彼はもういい歳なのだが、そんなことはお構いなしに「ヘイッ!ヘイッ!ヒュ〜!」とか言いながら、派手な衣装でめっちゃ爽やかに歌い踊っていた。こういうのを「華々しい」というんだな。うん、そだな(笑)

「朝一から何食べたらこんなテンションになれるんや」と思わず笑ってしまったのだが、イタいくらいの彼の勇姿は暗闇の中の一筋の光のようで「もしかすると日本を救うのは郷ひろみかもしれん」と真面目に思った。(んなアホな)・・とは言っても、そのとき私は確かに笑っていて、その朝の「行ってきます」の声はきっといつもより大きかったはずだ。

ため息をついて一日を始めるのと、笑って一日を始めるのとはえらい違いだと思う。その人の一日のみならず、その人の周りの人たちの一日においても。

私はよく人から「元気やな」と言われる。私の元気の秘訣、それは笑うことにある。「大人は一日平均17回笑う」というのを記事で読んだことがあるが、おそらく私はその倍は笑っている。先日も笑いすぎて泣いてしまった。(どっちやねん)笑うと免疫力が上がることは科学的にも証明されているから、私はまたもや元気になってしまった。

もし、翼があるのに飛ばない鳥がいたらどう思うだろうか?おそらく「なんでそんな素敵な力があるのにそれを使わないんだろう?」って不思議に思うと思う。飛べるのに飛ばないなんてもったいない、って。

人間には翼はないけど「笑う」という力が備わっている。地球上には多くの生き物が生きているが、感情をともなって「笑う」ことができるのは人間だけらしい。みなさんはどれくらい笑っているだろうか。もし笑いのない毎日を送っているなら、それは翼があるのに飛ばない鳥と同じで、ちょっともったいないことなのかもしれない。

笑いには副作用がない。心が曇るときにはとりあえず声を出して笑ってみよう。場が暗いときは、とりあえず人を笑わせてみよう。思わずため息がこぼれたなら「しあわせ❤︎」ってつけ足してみよう。ユーモアのある毎日がきっとみんなを元気にするはずだ。

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