つぶやき 買われるニッポン、の土地
前項で、インバウンドの視点から日本が安売りされている、せざるを得ない状況を少し書いた。「明治から戦前にかけて蓄積したもの――物心両面の――を浪費した成れの果てが、いまかもしれない」とも。
モノにもいろいろあるが、わたしがいちばん心を痛めているのは、土地(不動産)だ。日本は言うまでもなく資本主義国で、農地など政策的に保護されている対象を除き、土地の売買も基本的に自由だ。頑張ってお金を貯めれば、あるいはローンの条件を満たせば、広さや立地はともかく原則として誰でも土地を買える