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「たまには地球に優しくしよう」

まず、この写真をご覧いただきたい。

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月並だが、見るからにお洒落で美味しそうなお弁当だ。
食欲をそそる色合いだしおかずの種類も豊富で、育ち盛りの男の子でも満足が出来そう。
ただ、果たしてこの写真を見ただけでおかずの正体を特定できるだろうか。答えは否だ。これだけで全ての食材が分かる人など皆無ではないかと思う。だって、これらを「食材」と呼んでいいのかもわからないのだから。

普段私たちが料理をする時、野菜自体のことはもちろん食材と呼ぶが、果たしてそこから取り除いたヘタや皮など、生ゴミとして捨てられてしまうようなモノを食材とは呼ばないのではないかと私は考える。しかしこれはあくまで私個人の見解で、それこそこのお弁当を作られた張本人にとってはそれを食材として使っているのだから、やはり捉え方は人それぞれなのだと思う。

…はて、はからずも答えを言ってしまった。
そう、このお弁当のおかずの正体。それは、「野菜の生ゴミと鶏皮」なのだ。

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この発想は驚いた。そしてすぐに感動した。この発想に至るまでの経緯を是非お聞きしたいけれど、知り合いではないので聞けないのが悲しい。

知り合いでないのも無理はない。このお弁当を作られた人、それはモデルの浅野美奈弥さんだ。以下に簡単なプロフィールを載せる。

日本の女性モデル、料理家。ケータリング『美菜屋』主宰。
18歳で上京、シアトルへの留学を経験し帰国後、大学に通いながらモデル活動を始め、DJなど幅広く活動。2016年に体調を崩したことをきっかけに、スポーツと食で健康的な生活を見直すことを決意し、料理家を目指す。
フードスタイリスト、ダイエット検定1級、スーパーフードスペシャリスト、スポーツフードスペシャリストの資格を持っている。
モデルを続けながら、2018年7月、ケータリング『美菜屋』を始める。ヘルシーでバランスの良い食を提案している。        
(wikipedia引用)

ご覧の通り、浅野さんはモデル兼フードスタイリスト。モデルをこなしながら、ケータリングの店を経営して自らお弁当作りに励むという、二つ(または他にもGO GIALもあるので三つ)の肩書きを持つ女性なのだ。
私自身、彼女のことを知ったのはごく最近のことだ。
タコと柴漬けの焼売を作ったととある人物がSNSにあげていて、「この人のを参考にしました」と添えられていたアカウントに飛んだことで私は出会ってしまった。(私にとって)新たな才能に。

私自身料理が得意ではないから、常日頃難なく料理をこなす人を尊敬しているのだが、彼女のそれは明らかにレベルが違う。自粛期間中に出会ってしまったものだから、まだ実際に『美菜屋』のお弁当は食べたことがないのだが、それでも彼女のインスタグラムを見れば、食に対する意識の高さは一目瞭然だ。
そして決定的だったのが、今回私が取り上げたお弁当、(彼女曰く)「アース弁」だ。

是非この投稿の二枚目以降の写真もご覧いただきたい。
まさかこの一枚目の写真のお弁当が完成するとはとても思えない「食材」たちが堂々とそこにいる。あんなにも堂々としている彼ら(ヘタや皮)を私は初めて見た。
地球に優しい弁当、アース弁。この発想はある意味ノーベル平和賞レベルではないかとさえ思ってしまう。というか、もっとバズっていいはずの投稿だとも思うのだけれど。

料理が単純にうまいというだけでなく、健康や環境の側面から考え、それを料理に落とし込むという、最早人間離れした境地に達している浅野さんだが、やはり料理家である前にモデルだ。美しい。
昨今、キャピキャピ感の強いモデルが多い中で、ストイックで芯の通ったカッコいいモデルという印象を私は持った。
インタビュー記事なんかを読むと、苦労は凄くあったんだと思う。しかし、それでも努力を惜しまず今の地位まで登り詰めたこと、私は大変尊敬する。

そんな彼女が主宰するケータリング『美菜屋』。自粛期間が終わったら絶対に買いに行くことを決めた。
優れたものには金を惜しまない。叔父の口癖だ。
優れたものには金も時間も惜しまない。いいと思ったモノ・コト・ヒトは時間をかけてでも発信することについ最近決めた(私が投稿したところで影響力などほぼないということがわかっていても)。それを決めて、最初の相手が浅野美奈弥さんだった。
私にとってはだいぶ新ジャンル。世の中はまだ知らないことで溢れている。世の中はまだ、知りたいことが溢れている。


人生まだまだこれからだなあ

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