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物産施設 逸品紀行

 宮崎県内各所の物産販売所が誇る「逸品」をご紹介。


1.HEBESCOヘベスコBLUEブルー

H+アッカピゥキッチン&ベーカリー(日向市)

■くせになる酸味と辛み
 日向市内の道の駅ではドレッシングや果汁、ドリンクなど同市特産の平兵衛酢へべすを使用した加工品が販売されている。その中でじわじわ人気を集めているのが、平兵衛酢果汁をベースにしたホットソース「HEBESCOヘベスコBLUEブルー」(60グラム、780円)だ。

日向市特産の平兵衛酢果汁をベースに手作りされている
「ヘベスコブルー」。ラベルや箱のイラストも古澤俊治
さん自身がデザインした

 同市平岩の商業施設ステアーズ・オブ・ザ・シー内で「H+アッカピゥキッチン&ベーカリー」を営む古澤俊治さん(48)が考案した逸品で、数種類の青唐辛子とワインビネガーを組み合わせ、無添加・無加熱で手作りしている。くせになる爽やかな酸味と絶妙な辛みが評判を呼び、今年1月の販売開始から早くも1300本以上売れている。

「ヘベスコブルー」を手がける古澤俊治さん。
地元産の平兵衛酢果汁と辛みの違う数種類の青
唐辛子を使い辛みを調整している      

 古澤さんは同市財光寺出身。福岡市でイタリア料理店を営んだ後、Uターンして2019年に現在の店をオープン。福岡にいた頃から「平兵衛酢を使った調味料を作りたい」との思いがあり、昨春、地元生産者らとの食事会で細島産生イワガキにこのソースをかけて提供したところ評判は上々。商品化に踏み切った。
 ソースはピザやパスタなどの洋風料理だけでなく、白身魚の刺身、うどん、冷ややっこなどさまざまな料理に合い、みそ汁に入れて楽しむ“熟練者”もいるという。古澤さんも「日常の食卓に当たり前に並ぶ」のが目標。そのためボトルのラベルや箱のイラストもなじみやすさにこだわり、自らデザインした。
 完熟平兵衛酢と赤唐辛子を使った「ヘベスコレッド」の開発も計画しているという古澤さん。「市内、県内の食材はポテンシャルが高く、ワクワクするものばかり。これからも食材の新たな生かし方を考え、食で地域を盛り上げたい」と話している。
 ソースは同店のほか、道の駅「日向」「まちの駅とみたか」「馬ケ背茶屋」などで販売している。

 【メモ】もともとタバスコが好きなため、今春この商品の存在を知って即購入した。自宅でパスタ料理にかけてみると絶妙な辛みと酸味、平兵衛酢のさわやかさに一発で魅了。それからはチャーハン、うどん、卵ご飯などことあるごとに一振りしている。好評だったという細島産岩ガキとの組み合わせも、早急に味わいたい。

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