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センス・オブ・ワンダー

>「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。

知的に障害のある子どもを育てている中で、「知る」という事をとても意識していた時期がある。
「今は、そうではない」とは言えないけれど、レイチェル・カーソンが言っているように「感じる」事の重要性と彼が「感じる」事から彼自身が成長をしているという事と私が彼の「感じる」という事から子育てのヒントをもらっている。

センス・オブ・ワンダーとは…
「神秘さや不思議さに目を見張る感性」

誰しもが命を授かった時に受け取ってきたもの。
だけれども、だんだんと消えていってしまうもの。

ゆっくり成長する知的に障害のある子だからこそのこの「だんだんと消えていってしまうもの」が残っている。
彼自身は、この感じる感性がある事で豊かだったりするけれど、たくさんの困難も持っている。

感じるものが敏感だから、びっくりした時に誰にでもわかるような顔でびっくりした顔をする。
本当に「顔に書いてある」って言葉がぴったりな子だ。

その子どもの表情から私もセンス・オブ・ワンダーを感じさせてもらっている部分もある。

わかりやすいから、彼から感じ取らせてもらう部分がたくさんあるけれど…。
生きている不思議を感じられる私たちって、まさに誰もがセンス・オブ・ワンダーなんだ。

自分の中のそれも気づくか気づかないか…
誰かの様子や誰かが感じているそれも気づくか気づかないか…
ただそれだけなんだと思う。

自然の中に帰ると私たちの感覚が私本来に戻っていくように
普段の生活でもだれかと一緒にいる時でも
この感覚が戻っていけるような環境にしていきたい。

自然が自然であるように
私たちの笑顔が心の中から出てくる今でありますように。


著者のレイチェル・カーソンさんは、海洋生物学者であり、環境保護のパイオニア。そして、環境についての執筆活動もされた方です。


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