人は見た目で判断しよう
近年、「ルッキズム」という言葉が叫ばれるようになってきた。
「見た目で人を判断するのはよくない」と教えられる。いわゆる「顔採用」も差別的と批判される。
私はこのような言説に共感できない。なぜなら、「見た目」ほど個人の性格や思考をコスパよく判断できる要素は他に存在せず、判断基準としてあまりにも強力だからだ。
人間は「見た目」のエキスパート
そもそも、人間は顔や表情を識別する能力が非常に高いと言われている。
顔文字(´・ω・`)はまさにそうだ。ただの記号の集まりを勝手に顔と認識して、感情まで読み取ってしまう。よく考えるとかなりすごい能力だ。
これは進化の過程で獲得した形質だろう。敵や味方を瞬時に見分けられる形質が弱いわけがない。戦争中に「あれ? この人は味方かな、敵かな? う〜んどっちだろう」なんてことをしている暇はない。
相手の感情を読み取れた方が、言語を介さずに「察する」ことができるし、言葉のウラを読むことができる。
清潔感のない人をなんとなく避けてしまうのも、感染症を防ぐ意味があるだろう。
容姿のいい異性に惹かれるのも、健康な子供を産む確率が高いからだ。
見た目から感じる印象の多くには、根源的な欲求が含まれている。我々が思っている以上に、我々は「見た目」のエキスパートなのだ。
コスパ最強の判断要素
僕はコールド・リーディングと呼ばれる「事前準備なしで相手のことを言い当てるテクニック」(占いみたいなもの)を用いることがあるが、その際に最も重視しているのが「見た目」だ。
見た目は、大きく以下に分類できる。
①容姿・体格・身長などの「選択が難しい要素」
②ファッション・アクセサリー・髪型・メイクなどの「選択が容易な要素」
①は良し悪しではなく、遺伝的な性格特性や、当人の思考、生き方が現れるため、それを見ている。
②も思っている以上に強い。選択が容易ゆえ、「なぜそれを選択したか」の合理的な説明が可能であり、当人の欲求が丸裸になる部分だからだ。
例えば、これを見てほしい。
大衆的な価値観を代弁するなら「美人でオシャレ」となるだろう。多くの男性が惹かれるに違いない。
一方で、これを見た僕の感想を述べるなら、まず恋愛対象からは外すしお前が言うな、信用し切るのはちょっと怖いタイプの人間かなというかんじだ。
僕は以下のような点に注目した。
●ファッション・アクセサリー
・スカート(?)がアシンメトリー
・内側の素材が高級感がある
・暖色系を基調としている
・やや高めのハイヒール
・(春〜夏と仮定すると)肌の露出は多くない
・大きめのイヤリング、トップスと同色
●髪型
・高級感のあるウェーブがかった髪型
・額を出している
・アシンメトリー
●メイク(画像ではわかりづらい)
・基本はナチュラルに見えるが、主張が強い
・眼がやや不自然に大きい
・まつパ済み?
・眉毛は描いてそう。くっきりとしており、目との距離が近い
●容姿の印象
・自信がある。外向的。勝気。上昇志向が強い。
・知性が高い。戦略的思考力が高く、頭の回転が速いタイプ。
これらから、以下のような考察ができる。
全体的に高級感があり、肌の露出も自然であることから、社会的地位の高い男性を好む可能性が高い。安易に隙を見せる(一度に多くの男性を誘惑する)ことはしないが、気に入った男性にはかなり積極的にアプローチする。恋愛中は一途だが、一度冷めると一切受け付けなくなるタイプ。
アシンメトリー等のやや個性的なファッションから、他者との差別化を自然に図ろうという意識が強い。自己愛が強い。
自信があり、外向的な性格。上昇志向が強い。オレンジ色を基調としていることから、ポジティブで行動力を重視する可能性が高い。
戦略的思考力が高く、頭の回転が速い。客観的合理性を重視し、皆に正当な評価が下されるべきだと考えている。
MBTIでいうならENTJ, ESTJ, ESTPに該当する可能性が高い。
だいぶ決めつけだが、それでいい。「たった一枚の写真からここまで考察が可能」という点が重要だ。
一旦このような偏見を持ったうえで彼女と話し、考察が間違っていた部分があれば柔軟に修正すればい。考察の足掛かりを作れるという時点で既に強い。
こんなかんじで、服は着れば着るほど情報的な裸になる。全裸ノーメイク坊主が一番難しい。
私は見た目(ビジュアルの良さ)よりも遥かに内面を重視するが、であるからこそまずは見た目で判断する。
美女は避けろ
僕は「ビジュアル的に極めて男性ウケがいい女性」を強く警戒している。「男性ウケ」に一定のリソースを割いていることがほぼ確定しているからだ。
自由恋愛の下で、ファッションやメイク、染髪等が非常に発達した現代において、「男性ウケ」のヒエラルキー上位に鎮座するには「見た目を磨く努力」をかなり行う必要がある。
過去は「見た目を誤魔化す手段」というものが少なかったから、単なる容姿の良し悪し(≒健康な赤ちゃんを産む確率の高さ)で評価されていた。
しかし、「誤魔化す手段」が増えた現代においては、「見た目にリソースを割いた者が勝つ世界」になっており、生殖能力の高さよりも競争心の強さや資本の多さで評価されるようになった。
だから整形が流行る。
要するに、現代における「ビジュ・異性ウケが良い」状態というのは、「当人がそれに多くのリソースを割いている」ことの表れもである。
同時に、
①他者の目を重視する人間である可能性が高い
②人間性を評価する上で「容姿」が重要な要素と考えている可能性が高い
という情報も得られる。
女子アナが良い例だろう。彼女たちは非常に魅力的な容姿をしており、男性人気も極めて高い。僕も彼女たちのビジュアルは観賞用として好きだ。
しかし、だからこそ少しの恋愛感情も持ってはならないと思っている。たとえ彼女たちとお近づきになれる立場にあったとしてもだ。
これは負け惜しみとかではない。彼女たちは恋愛競争のトップアスリートであり、「男性ウケ」に割くリソースは計り知れない。そのコストを払ってでも戦う意志を貫くバキバキの戦闘民族だ。
そういう努力ができるところは心から尊敬する。しかし、恋人としては価値観が合わない気がするし、一緒にいると疲れそうだ。
これは女子アナに限った話ではない。かわいいともてはやされているインフルエンサー、身近にいるマドンナ的存在……戦場が狭まっただけで、競争に積極的な人物であることに変わりない。
「性格まで含めて好きでお近づきになりたい」と本気で思うなら止めはしないが、覚悟はしておいたほうがいい。得るものは大きいだろうが、失うものも大きいだろう。
じゃあどうすればいいかと言うと、性欲が掻き立てられるほどビジュアルのよい女性は避け、見た目から性格や思考を考察することをおすすめする。
「見た目にそこまでリソースを割いていなために過小評価を受けている人」を発掘した方が圧倒的にいい人と巡り会える確率が高く、コスパも格段に良い。
就活は社員の顔で決めている
私は絶賛就活中なのだが、会社を決める際に最も重視しているのは集合写真だ。会社というのは社員(人)の集まりであり、社員の平均値こそがその会社の雰囲気とも言えるのではないかと私は考えている。
社員たちの顔を見れば、どういった能力が求められているかなんとなくわかるし、経営陣がどのような理念で経営しているかもなんとなくわかる。
長ったらしい建前の文章を読むより、確実で速い。
それに、どの会社も言うことはみんな同じだ。「人がいいです!」と。
お前の「人がいい」ってだいぶ主観じゃね?
ギャルからしたらヤンキーはいい人だろうし、高齢者からしたら自民党はいい人たちの集まりだろう。
感想を述べてくれるのはありがたいが、その前にまずは顔を見せてほしい。それでだいたいわかる。
まとめ
果たして、ここまで一瞬で様々なことを考察できるモノが他にあるだろうか?
実際には「話し方」「挙動」というこれも強力な判断要素があるが、これはターゲットが実際に会話したり動いたりしている様子を観察する必要があるので、「見た目」と比べると即効性の面で一歩劣る。
僕の体感だと、人間の性格や思考は「見た目」「話し方」「挙動」に95%は現れている。
だからAIでも推測できるはずだ。というかAIが発達したらもっとヤバい。何枚かの画像を投げるだけで、思考から性癖までを95%の精度で読まれてしまう……そんな世界が確実に来ると思う。
(※追記 生成AIに写真から性格とMBTIを予測させる遊びをしているのですが、かなりの精度で当ててきて驚いています。既に時代は来ていたらしい。)
僕は初対面の人と会ったとき、まずは見た目から判断する。それは決して誤魔化しのきかない「裸」の部分であり、たいていはそれがすべてを物語っているからだ。
これも立派な「見た目で判断する」……いわゆるルッキズムである。これを辞めろと言われても、やすやすと従うことはできない。それが僕の武器であり、身を守るための盾だからだ。
そして、多くの人は「見た目による判断」の使い方を面白いほどに間違えている。
現代において、「欲望がそそられるほど見た目がいい女性」はだいたいヤバい。なぜ世の男性たちは自ら怪物に首を差し出してしまうのだろうか。彼女たち自らが「自分はヤバいです」と「見た目」で警告してくれているというのに。
さあ、みんなも人を見た目で判断しよう。
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