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春は短し、動けよ乙女

仕事ってなんなんでしょうね。
最近、すごく考えてます。

グラレコに恋して、縁あって当時新設されたばかりの武蔵野美術大学大学院の1期生になって、勢いそのままに仕事を辞めて、フリーランスをやってきて、はや4年の月日が流れた。

社会にあふれる眩しいリクルートスーツ姿の新社会人たちを眺めていると、思わず自分自身の新入社員時期を思い出さずにはいられない。

「点と点をつなぐ仕事がしたい」

そんなことを面接官に熱く語りながら就活時代を過ごしていた私。
この想いに至ったのは、大学在学時に自分たちで考えて動いた経験があったから。

学生時代に休学情報サークル「キューガク。」を立ち上げたのは、1年間の休学期間を経て帰国してすぐの4回生の秋のことだった。就活も始まるし、卒業旅行の資金を貯めるために鬼のようにバイトを始めて、卒論も執筆しなきゃいけなくて、めちゃくちゃ忙しい時期だったのに、なぜかどうしてもいてもたってもいられなくなって、同級生の2人と勢いで立ち上げたんだよね。

詳しくは、文才あふれたあやちゃんがインタビューしてくれて上記の記事にまとめてくれているのだけど、

「キューガク。」を立ち上げたことが、私の中で初めての「擬似お仕事」みたいな経験だったのかもしれない。

ざっくり説明すると、こんな感じのことをやってました。

自分が留学するにあたって、欲しかった・必要だった場を作ろう!と思いました。

というのも、私の通っていた外大は7割ものの生徒が休学をし、留学やワーホリ、海外インターンに挑戦するという環境だったんです。

にもかかわらず、プラットフォームとなるようなコミュニティがなかったのが、ネックで。

留学などの選択肢に加え、世界一周や、とにかく他言語に挑戦する子、
ガーナの大学に留学して開発学を学んでいた子など、外大には本当にぶっ飛んでいて面白い活動をしている人たちばかりでした(笑)

なので彼らの体験談を情報共有できないのはめちゃくちゃもったいなって思ったんです。

私自身は交換留学という選択肢を選びましたが、もし他の選択肢も知っていれば、たくさん挑戦できたかもしれない、という後悔も少なからずあって。

これから休学をする後輩たちには同じ後悔をしてほしくないなと思ったんです。

同じ考えを持っていた同期の友人三人で、休学経験者とこれから休学する後輩をつなげる「キューガク。」という団体を立ち上げました。

私がキューガク。を立ち上げたワケ 「20歳のとき、何してた?」より

要は、(外大のくせに←)当時の大学内に休学に関する情報があまりにも身近に不足していて苦労した自分の経験をバネに、「あのとき私が欲しかったもの」を作ったわけです。

「自分のやりたい/やりたかったこと」を「社会、誰かが求めているもの」に変換し、実現する行為だったのかもしれないけど、すごい楽しかった。

今も私の原点はここにある。
常にベンチマークにしているのもこの経験。

何か頑張れてるか、を推し量る指標として
「キューガク。を立ち上げたときくらい、自分ごとでワクワクしているか」を自問自答している気がする。

この時は明確に、
「自分のやりたい/やりたかったこと」=「後輩たちが求めているもの、役に立つもの」を作っているっていう自信があったわけです。

でもね、その後出会ったグラレコはぜんぜん違ってた。

自分のメモ魔っぽさ、書き留めることが好き、という自己満足な行為が、偶然にもグラフィックレコーディングというスキルとして、名前を与えられたことで、ようやく自分自身の武器になった気がした。

けど、それだけでは「自分の好き/出来るスキル」=「誰かが求めていること」にはすぐには結びつかない。

Time Ticketというスキルを売買することが出来るサイトに幸運にも出会えたから、私のスキルは誰かのやりたいを叶える1つの方法の仲間入りをさせてもらえたんだと思う。

***

ありがたいことに、ポートフォリオのサイト1つないのに(ほんとズボラ)
今日まで、紹介だけでお仕事をご一緒させてもらえる機会に出会い続けて
今月半ばにきっと、ちいさなちいさな会社となるのです。
(法人化を決意したのはいくつか理由があるけど、それはまた後日)

このnoteを書き出したのは、ふと昨日シャワーを浴びながら仕事について考えることがあったから。

やりたい!だけでここまで突き進んできたけど、公私混同していることが多すぎて、「そもそも何が仕事で何が趣味なんだっけ?」とシャワーを浴びながら混乱してしまった。

深夜1時に暗がりでこんなメモを残す奇行

んで、さっきもう少し綺麗に書き直して考えた雑なメモがこれ。

MECEも悲鳴をあげて逃げ出すような雑な分類で恐れ入ります

このメモを書いてみても、特に結論は出なかったわけですが、

とりあえず一つすっきりしたのは、
自分起点でも、誰か起点でもどっちでもええやん 
ということ。

起点がどちらであろうとも、大事なのは自分ごととして続けること
続けられたら、それはまず自分の趣味になり、そしていつかは縁あって仕事って呼べるようになる日が来るのかもしれない。

このnoteを、(いつものようにノープランで)勢いで書き始めて、思いがけず登場したのは、未来の後輩を思い浮かべつつ自分があのとき欲しかったもの、を叶える「キューガク。」立ち上げという思い出だったけど、

これは「好き!やりたい!」をエネルギーに、自分が自分の意思で行動を起こした原体験だったんだと思う。

大好きなグラレコをきっかけに、こうしてたくさんのお仕事と巡り会うことができたのだから、やっぱ好きである気持ちと続けることこそ、自分が一番大事にしないといけないことだと再認識した。

趣味ベースでもいいから、好き!って行動し続けて夢を叶えた人ってたくさんいそう。

ただし、「好き」をそのまま仕事にしたとしても、「誰かのやりたいことを叶えること」だけに注力しちゃうと、きっと「最初の好きピカピカ!」みたいな状態はどこかで酸化して、「あれ、何のためにやってるんだろう」って息切れしちゃう瞬間が来るのも事実。

私の百名山チャレンジはフリーランス2年半が経過した頃に、
「誰にも頼まれてないのに、私だけがまっすぐにやり遂げたいこと」を突然やりたくなって始めたのがきっかけでした。

自分が自分だけに期待して突っ走る経験もなかなかサイコーだったな。
(信じられない距離を移動し、恐ろしいほどお金と時間を使ったけど)

こんな感じで、ゆるすぎる哲学を掲げて「自分の好き」を重んじながらも、「誰かのやりたい」を一緒に叶える仕事を続けてくることができて本当に幸せです。

たまに全てを投げ出して山に篭りたくなる日もあるけど、
それは普段が恵まれているからこその反動なのだと信じてる。

「点と点をつなぐ!」と意気込んで入社した会社を辞めて4年目の春。

商社のスケールには比べ物にならないほど、ちっぽけな行動の日々だったけど、自分がいなかったら繋がらなかったかもしれない、「点」と「点」を果たしてどれくらい繋ぐことができたのだろう。

そして、百名山チャレンジに続く、次なる「私が私のためにまっすぐやりたいこと」ってなんだろうか。

***

リクルートスーツに身を包んで5日間走り切った新社会人の皆さん、本当に最初の1週間お疲れ様でした。

新年度が月曜スタートってシンプルにきついよな。
(調べたら、私が入社した2016年の春は4月1日は金曜日だったww
1日行ってすぐ土日だったわけか・・・イージーな年ですいません笑)

今日見ている桜はきっと、数年後に思い返す際の素敵なきっかけになることでしょう。

春は短いよ!
自分も、みんなも、何か思い立って動き出す季節になりますように🌸




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