地域のぬくもりと微笑みを伝える仕事

※このnote記事は、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース 「クリエイティブリーダシップ特論II」 の課題エッセイとして記載したものである。

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第10回ゲストは、地域文化をモノとして伝える「うなぎの寝床」と、体験を通して地域文化を伝える「UNA Labs」の2ブランドを運営されているを務める、白水さん!

「もの」と「ひと」を介した本質的な地域文化の継承と収束、その在り方を思考し行動し続ける生態系を作る、を理念とミッションに掲げて、常に新しい挑戦を続けている白水さん。

地域文化が一体何であるかを丁寧に紐解き、循環させることで、ネイティブ(その土地らしさ)だけでなく、ネイティブスケープ(土地の歴史を重んじ、未来へつなぐ意識を持った人々の営む風景)へと変化させていく。

近年、大変多くのプロダクトが社会に溢れ、あまりに便利で何もかもがスムーズに進むようになってきたように思う。そんな今だからこそ、受動的で思考停止した消費者になってはいけない、と感じることが非常に増えた。

具体的にどの商品、と言えるわけではないが、一つ一つ商品を手に取るとき、作り手さんのことを考える機会が増えてきたように思う。

そうやって、私たち使い手(消費者・関わる人)の問題意識が備わり、感覚が磨かれていく中で、印象的な体験によって「意識と行動」が変わっていくのではないだろうか。受け取る側である私たちこそが、ものを買って、使うだけでは何も変わらないのだ。

そうした小さな発見と驚き、そしてちょっとした微笑みと嬉しい気持ちこそが、文脈理解や意識作りの最大のきっかけなのだろう。

私は過去に鹿児島を訪れたとき、たまたま入った地元のお店で白水さんのもんぺを手に取る機会があった。一つ一つの温もりと味のある柄を見て触れたとき、最近味わっていなかったような、何とも言えない懐かしさと暖かさを感じつつ、こういう小さな幸せを感じさせるような物づくり、価値提供を心がけたいと思ったものだ。

おまけ:

過去に、白水さんが大学院のイベントで登壇してくださったときのグラレコを掲載しておく。

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