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三宅島産イセエビを食べてみた!

こんにちは、三宅支庁産業課です。
なんと、三宅島でイセエビが上がったとの情報を入手しました!
 
 イセエビ(Panulirus japonicus)は十脚目イセエビ下目イセエビ科イセエビ属に属し、台湾・韓国・日本沿岸などに分布しています。学名に「japonicus」とあるように国内に多く、茨城から九州の太平洋側、九州の北部西部に生息しています。岩礁性の浅い海に生息し、産卵期は6~8月です。
 三宅島では、11月から3月にかけてイセエビ漁が解禁され、主に刺網で漁獲されます。イセエビはお正月頃に味がよくなり、贈答品として大変人気があります。
 しかし、近年、三宅島におけるイセエビの漁獲量は減少傾向にあり、今後資源を守りながら漁獲していく必要があります。

 

 さっそく、入荷情報のあったいきいきお魚センターにお邪魔すると、入ってすぐに設置してある水槽にイセエビを発見しました。10尾以上はいるでしょうか?
 


 店員さんにお願いして、水槽からイセエビを出してもらいます。キロ単価が決まっているので、1尾2尾という注文だけではなく、水槽の中に個体が多ければ、3尾で〇〇〇円に収まるようにお願いします、などという注文方法も対応していただけます。
 


 今回はこの3尾を購入しました。もう(おいしそうに)なってる!さっそく帰宅して調理します。
 
 イセエビの料理方法はいろいろあるのですが、今回はお魚センターの店員さんから「(冷凍じゃない)生きた状態のイセエビは茹でて食べるのが一番おいしい!」と教えてもらったので、シンプルな「茹で」でいただきます。
 


 まずは、イセエビを冷水につけて仮死状態にします。こうすることで茹でる際に暴れにくく、足がもげてしまうことを防ぐことができるそうです。
そして、あらかじめ沸騰させておいた湯に塩を一つまみ投入し、イセエビを入れた後、再度沸騰させて10分程度茹でます。茹であがったイセエビは…
 



鮮やかな真っ赤になりました!このままイセエビを捌いていきます。
 


頭と胴体をつかんで…
 


ねじります。メリメリメリ!!


バキバキバキ!!


と、体を真っ二つにしました。すでにぷりぷりの白い身と、エビ味噌が見えています。尻尾のほうを半分に割って、身を切ってお皿に盛り付けたら…。
 


 完成です!盛りつけも完璧で、とてもおいしそう。さっそく、いただきます!
 


 口に入れた瞬間、甲殻類のうまみと風味、そして甘みを感じます。肉厚な茹で身をかみしめると、しっかりした食感ですが決して固すぎず、噛むたびに口の中で繊維がほどけていき、そして噛むほどにうまみと甘みが染み出してきます。はじめ、お醤油でいただこうかなとか思っていたのですが、そのままでしっかり味がついていて、余計な味付けは不要だと感じたので、何もつけずにパクパク食べてしまいました。
 


 身の半分にはエビみそをかけてみました。エビみそはカニみそを何倍に濃縮したような濃厚な味で、そのまま食べてももちろんおいしかったのですが、身と一緒に食べることでおいしさは倍増します。口に入れると、初めにエビみそのパンチのある風味と味がして、その後身の甘みやうまみを感じます。咀嚼していくと、エビみそのパンチ力は徐々に弱くなり、最終的には身のうまみや風味、甘みにエビみそのほどよいクリーミーさが加わって調和します。
 さらに、生のイセエビならではの食べ方なのですが、イセエビの脚も上手く関節を折ることで、カニの脚のように身をするっと抜くことができます。味はカニ脚に似ていますが、うまみや先述した甘みをより強く感じられました。
 


 今回は、三宅島で獲れたイセエビについて実食してみました。私はイセエビを初めて食べたのですが、本当においしくて、産地に住んでいる良さを感じられた瞬間でした。見かけたらぜひ手に取ってみてください!

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