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箕輪米【小さな農家の挑戦】

 
 いよいよ11/5から予約開始予定の箕輪米。これを手掛ける宮川農園の歴史と葛藤、新たな挑戦を始めるまでをまとめました。
何でいきなり米?と思った方はチラ見してみて下さい。

宮川農園は、北海道で130年以上続く農家ですが、大きくもなく、派手でもなく、こぢんまりとした農家です。
長年、夫婦二人だけで18ヘクタールもの畑を管理してきた両親(私にとっては義両親)の口癖は「いいモノを作っていればお客は付いてくる」


農家として良いモノを届けたい両親は、近所の農家と共同で直売所をたて、農協だけの経営から直売所での直販の道を選んだ。一方、そんな中で育った夫は食べるのが大好き。元々農家を継ぐ想いを持っていたが、外の世界も見ておきたいと東京でサラリーマンを経験。東日本大震災が転機となり、北海道へ帰る決意をするが父から「こんな報われない仕事はやめておけ。家族を大事にしろ」と反対された。早朝から夜中まで、体を酷使して働いても見合う収入はない。だからやめておけという事らしかった。それを隣で聞いていた私は不思議だった。うちの野菜は北海道で育った私が食べても美味しい。なのに報われないのはなぜなのか。

一般的には、こんな話を実際に働いてる義両親から聞いたら夫を止めるのかもしれないが、私は昔から人の話をあまり聞かない。というか、自分が経験していないことは鵜吞みにしないという面倒な性格の持ち主。なので、この時も「やりたいならやれば?」という感じ。どちらにせよ、儲かってるから乗っかろうの精神で自営業が出来るほど世の中甘くはないのだ。

その後、息子二人を出産し(ちょうど北海道に帰るときに長男妊娠中だった)気付けば、夫は目の前の仕事をこなす毎日で精いっぱい。無駄をなくす、販路を開拓する…とやりたいことは沢山あるのに物理的にそこまで手が回らないのだ。それもそのはず、この時すでに20ヘクタールに広がった畑を家族3人だけで管理していたのだから。手が回らないから販路も広がらずロスも出る。収入が上がらないから雇用もできない悪循環。農業に関わるつもりがなかった私だが、子供が小さいうちだけのつもりで販路開拓に乗り出した。が、前職も医療系の私は何の知識も経験もない。まさに「ど素人」右も左もわからないとはまさにこの事か、と思いながらも神経が図太い私はひたすら話を聞いてくれそうな人にコンタクトを取り売り込む毎日。パソコンも嫌いじゃないので、ホームページ、通販ページも自分で作った。苦手なSNSも始めた。本当に色々な方々のおかげで何も知らない私が少しずつ販路を開拓し、少しだけどメディアに取り上げて頂く機会も増えた。夫の方でも、色々考え、畑を増やすなどして収入を上げる努力を続け、少しずつ従業員も増えていった。

そんなこんなで気付けば5年。子供が小さいうちだけと始めた事業だったが、新たな課題に直面。それは後世に引き継ぐ問題。元々子供たちに継いで欲しいという意思はそんなに無い。が、まずは長男が興味を持ち始めた。給食に出たウチの野菜を友達に褒められたのがきっかけだった。褒められ好きの長男らしい(笑)次第に次男までも興味を持ち始めた。最初は、万が一子供が将来継いだ時のために資金繰りや人員などある程度の規模にしておいてあげたいというのが正直なところだった。「やめておけ、報われない仕事だ」と自分たちは言いたくない。だが、子供が大きくなり、色々なことに興味を持ち始めたのを間近で見て、「本当にそれだけでいいのか?」と思い始めた。私が5年で一番感じたのは【農家とそれを取り巻く閉鎖的な環境】50年前から変わってないのでは?と思う農家の常識が沢山ある。私より若いのに、親世代?と思うような考え方の農家を沢山見てきた。5年間、食に関わる様々な人にお会いし、学ばせていただきましたが、同じ優秀な方々に同じ教えを受けているので差別化できてない。新しい事が必ずしも「正解」ではないが、子供たちの世代はもっと自由に、もっと自分らしく勝負してもらいたい。

子供発案で始めたYoutube「こども農業チャンネル」

そのために、今から「外の広い世界を知り、自分の好きを早めに見つけてもらう」事が結構大事なんじゃないかと思い始めた。見た目はおばさん中身はおじさんの私は「それなら自分が広い世界を見にいき、新しい事を始める背中を子供たちに見せるべし」と思い立った。昔から行動だけ早いせっかちおばさんは、ツイッターで箕輪厚介さんが顧問を募集しているのを発見。今まで「プロモーションプランナー」的な人に話を聞いたが…変なセミナーに招待されたり、物凄い上から目線で説教されてきた(当たりが悪かっただけだと思いますが)私は、やはり実績のある人に意見を聞くのが一番信用できる!と勝手に運命を感じて申し込む。法人限定って書いてあるのに。うち個人なのに。非常に図々しいおじさんおばさんである。が、心優しい箕輪さんは話を聞いてくださった…!!神様!!!眩しくて見れない…!!!!

という事で、箕輪米が誕生しました(箕輪米誕生の経緯は5日公開のショップ内動画で見れます!)という事で、宮川農園の新たな挑戦の第一歩として爆誕した箕輪米。宮川農園の未来と希望を賭けて、そして箕輪さんの素敵さが伝わる商品になるように、精一杯頑張ります!!応援…宜しくお願いします!!!!


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