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目標って結局なんなのさ?

誕生日当日の朝。

スマホを覗くと、見覚えのあるアイコンから一つのLINEが来ていた。

以前付き合っていた彼女からのLINEだった。

脳裏にはなぜか
「夜中にいきなりさ。”いつ空いているの”ってLINE」

そう、瑛人の香水が一瞬だけ流れた。

元カノからは「誕生日おめでとう」「元気?」
っていうLINEのみだったけど、なんとなくわかる。

「少し話を聞いてほしい。悩みがある」
ような雰囲気を出していたように僕は思えた。


どんな悩みかはわからない。
もしかしたら悩んでいるわけではなかったのかもしれない。

ただ、僕が勝手に感じたこと、それは

「自分の目標がわからない」

ということだった。

あの日僕は何を思って過ごしていたのか

閉鎖された空間に何十日間いた僕は、
「人生の目標」についてどう思っていたのか。

日々の目標、それは
「白血病を絶対に治す」それだけだった。

実は、その先には

  • これまで支えてくれた人への恩返し

  • 地元沖縄への恩返し

この2つがある。

どのようなで恩返しするかは自分でもわからない。

「今やっていることを極めたら恩返しができるのだろうか」
そんな疑問を抱きながら、日々過ごすことは今でもある。

noteを書いているだけで誰かに、沖縄に恩返しできるなんて思ってはいないが、このnoteで何度も書いてきたように、

「その時々の感情を思い起こすことができるかどうかの方が大切」

だと僕は信じている

「帰国したこれからが本当の留学」

元カノは現在留学している。

僕もこう見えて留学経験がある。

留学したら必ずと言っていいのかな?

「自分の目標に対して今の留学という手段は当たっているのかな?」

と思い悩むことは一度はある。

僕自身もぶち当たった壁だ。

僕の場合、担当の教員にこう言われたことがあった。

「○○での留学終え、帰国したこれからが本当の留学だよ」と。

当時、この言葉の意味がわからなかった。

そして今もこの言葉の答え合わせはできていない。

でも自分の中で、「これが答えかな?」というものはある。

手段が先に来て目的が決まることの方がむしろ多いということ。

留学という手段を終えてからこそ、そこで手に入れた武器を使って自分の目的ないし目標を達成する方がむしろ自然なことではないのか。
ということ。

だから彼女の「目標がない」みたいな悩みもある種、当たり前のことなのではと僕は思ってしまう。

考えてみれば、留学以外でもそうだ。

僕は元高校球児だ。
仲が良かった友達に誘われて野球を始め、気づけば甲子園を目標に頑張っていた。

甲子園に出たいという目標が先に来て、野球を始めましたっていう高校球児はほとんど見たことない。。

あるとしたら親の影響で甲子園出場という夢を託された人のみだったが、その人自身野球を楽しんでいるようには見えず、結局辞めてしまった。


目標はあればあるほど良いとは思っている。

なぜならその日その日の過ごし方がある程度明確になり、目標達成に近づけるからだ。

でも、無理に作らなくても自然の成り行きで、時間をかけて目標ができる形でも全然いいと思っている。

人によっては、
「もっと早く目標を作っておけば良かった・・・」
「目標あったのに遠回りしてしまった・・・」

と後悔する人も出てくるだろう。
でもそれがその人のコクと深みのある人生を作っていると僕は思っている。

あとがき

「留学経験ある」と書いたので少しだけ深掘りすると、
学生時代に10ヶ月だけ台湾に中国語を勉強するために留学した。

でも今の生活、中国語を使う機会は全くない。
最近、外国人観光客が増えてきたので、道案内くらいはできるかなぁくらい。

留学ってそんなもの。

結局自分が留学から帰ってきて、どう生かすかが本当の留学だと思っている。

もし元カノがこのnoteを見て、悩んでいるなら
今の留学生活を精一杯過ごして、日本に帰ってからどうするかを考えても遅くないと思っている。

自分から言うのは変なお節介野郎になるからここだけに留めておこう。


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