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【競艇・ボートレース】デビュー3年以内でA級に上がるのって大変なのよという話

今ボートレース界で最もホットな男・石本裕武。デビュー2期目でA級勝率を確保し、3期目の今期はA1昇格に挑戦中という超人ですが、石本だけに限らず、デビュー3年内にA級に昇級するのって結構大変なのです。

デビュー3年以内にA級に上がれるのは上位10%

ここに、110期(2012年5月デビュー)~127期(2020年11月デビュー)の選手の内、デビュー3年以内にA級勝率を確保した選手の数および割合を表した表があります。
※参考…2012年4月:持ちペラ制廃止

期によってバラツキはありますが、均すとデビュー3年以内にA級勝率を残せる選手の割合は約11.6%。約8~9名に1人です。

この期間で最も3年以内A級率が高かったのは118期ですが、その内宮之原輝紀は先日のクラシックでSG優出。栗城匠、新開航、板橋侑我はG1優勝と、近年でも有数の当たり年となっています。

逆に111期はデビュー3年以内にA級昇級した選手は0。安河内将、中村晃朋、高倉和士など後のA1も全員スローな成長でした。

デビュー3年以内にA1に上がれるのは1.5%

更に、この中から「デビュー3年以内にA1昇級」となると、さらに割合は下がります。達成者は以下の通り。

114期…羽野直也、中村桃佳

115期…仲谷颯仁

118期…宮之原輝紀

122期…畑田汰一

125期…定松勇樹

126期…大澤風葵、常住蓮

485名の内わずか8名。すなわち、デビュー3年以内にA1に昇格できるのは上位1.5%ということです。

なお、デビュー3年目の最終期となる128期では、飛田江己が4/13~平和島でA1昇級の勝負駆けとなりますが、成功すれば2012年以降では9人目の快挙となります。
また、鰐部太空海・米丸乃絵・村上宗太郎・中野仁照と4名がA級昇級ペースを確保しており、この期もなかなかのハイレベルです。

石本はおかしい

で、話は石本に戻ります。仮にデビュー3期目でA1昇級を決めれば、2001年の中野次郎以来実に23年ぶり。85期以降では3人目(中野、田村隆信)のとんでもない大記録です。

同郷の石野貴之や、デビュー9か月で優勝した岡崎恭裕、さらにはあの峰竜太でさえもA1勝率を獲得したのは4期目でした。これだけで、石本がどれだけおかしなことをやっているかが分かると思います。

同期では石渡鉄兵を父に持つ石渡翔一郎が活躍しており、すでに今期4.70の勝率をキープしています。これだけでも十分スーパールーキーなのですが、これですら遠く霞ませるのが石本の活躍です。

この成長曲線ならSG制覇は当たり前、あとはいくつタイトルを獲れるかが問題という気はしてますが、とりあえずは何事もなくまずはA1昇級を決めてもらえればと思います。




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