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都七福神0

七福神はご存じですよね?
そうです。
宝船に乗った七福神の絵をお正月の枕の下に入れて眠ると幸運がもたらされるという、あの七福神です。

日本全国には、どなたが数えられたのかは存じませんが、約三百を超える七福神めぐりがあるそうです。
京都だけでも府下全域を含めると、四つも五つもの七福神めぐりがあるのだそうです。
きっと皆さんがお住まいの地域にも絶対あるのでしょうね。

七福神めぐりには二つのタイプがあります。
めぐる順序が決まっている場合と、どこからめぐってもいい場合です。
七福神めぐりをされる場合は、その点に注意してくださいね。

では、日本最古の七福神めぐりはどこかご存じですか?

実は京都が七福神めぐりの発祥の地で、中でも「都七福神めぐり」と呼ばれるものが日本最古だといわれています。
ここではめぐる順序が決まっていませんので、都合に合わせてめぐることができます。

では次の質問、七福神の神様方をすべてご存じですか?

大黒天ダイコクテン恵比寿天エビステン毘沙門天ビシャモンテン弁財天ベンザイテン布袋尊ホテイソン寿老人ジュロウジン福禄寿フクロクジュの七人の神様が一般的ですね。

昔には一部の神様が変わっていた時もあり、鍾馗ショウキ猩々ショウジョウ吉祥天女キッショウテンニョ天鈿女命アメノウズメノミコトなどの方々が七福神だったこともあったそうです。

では最後の質問、その神様方の出身地はご存じですか?

大黒天、毘沙門天、弁財天はインドから。
布袋尊、寿老人、福禄寿は中国から。
何と日本由来の七福神は恵比寿天だけです。

それぞれの神様についてはまたの機会を設けるとして、今回は日本最古の都七福神めぐりについて、意外と知られていない事実をご紹介しましょう。

まずはそれぞれの神様がいらっしゃる場所をご紹介しましょうか。
北から順にご紹介しますと、

福禄寿がいらっしゃる赤山禅院。
そして大黒天がいらっしゃる妙円寺(別名:松ヶ崎大黒天)。
次に寿老人がいらっしゃる行願寺(通称:革堂)。
次は恵比寿天がいらっしゃる京都ゑびす神社。
近くに弁財天がいらっしゃる六波羅蜜寺。
一つだけ京都市内ではないのですが、布袋尊がいらっしゃる萬福寺。

になりますが、何とほとんどの神様がお寺の中にいらっしゃるのです。
七福神は、明治政府の廃仏毀釈の影響を受けなかったといわれていますから、そのお陰かもしれません。
因みに廃仏毀釈とは、明治政府が神道を国の宗教とするために行われた仏教排除運動のことですが、簡単にいうと神社には神様を、寺院には仏様をというように、明確に分けましょうということです。

七福神の最大の出番であるお正月までには、まだ少々時間がありますから、それぞれの神様については一柱ずつご紹介しましょうか。
それでは次の機会に。
三羽 烏