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川口浩の火星探検

正直よくわからない作品です。
監督は自主映画界では有名な方らしく、地方の映画祭では賞も取られて賞金でロボットの着ぐるみ作って映画を撮ったりもされた大変優秀な方で愛車がスバル360らしいことくらいしかわかりませんでしたが。
この10分くらいの映画を視聴したのは1990年くらいだったかと思います。私が見たのは、兄がどこからか持ち帰ったダビングまみれのジッターも酷いビデオでしたが、特撮内容は非常に趣味に合うもので一時期繰り返し見ていました。
嘉門達夫の「ゆけ!ゆけ!川口浩」をBGMに大げさなナレーション等川口浩探検隊シリーズのパロディを展開する作品(やらせもあるよ)。
ストーリーは、巨大な取材用宇宙船で地球を飛び立った川口浩探検隊は火星に到着後、探検車で火星の砂漠を探検。探検車は、タミヤのモーターで自走する1/35ロンメル戦車(ヤークトパンター)を改造したもの。巨大サソリをはじめとする怪生物と戦ったり、裸の原住民と交流を深めたりしていくものです。
特撮が素晴らしく、宇宙船も探検車もコクピットに動く人を合成していますし地球大気圏内飛行する宇宙船の合成からF-15Jに迎撃されてビルを巻き込んだ大破壊、巨大サソリをはじめとする火星の生物のコマ撮りモデルアニメすべて素晴らしい。なんとなく「巨大アメーバーの惑星」を連想してしまいましたが、火星を赤フィルターの単色映像にしたあっちと比べてフルカラーな点でこっちが上な気もします。8ミリの解像度のおかげもあって「さよならジュピター」よりもリアルですと言ったら褒めすぎか。こういうミニチュア一杯な特撮は大好きです。とても満足な一本でした。きれいな映像で見たいなあ。
笑いを取りに行くのは仕方ないけど、特撮がいいだけに針金ハンガー持った上半身裸の火星人はいらなかったような気がする。

巨大サソリ対探検車
川口浩探検隊火星から帰還の途に


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