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外国人が食べてみたい日本の美味 4・ 本わさび&アイスクリーム

長野県の渓流に自生する本物のわさびは、よほど熱心な寿司職人でなければ使いません。なので、ほとんどの家庭や寿司ファンが実際に味わうのは、西洋ワサビ (ホースラディッシュ)とからし菜にみどりの食用色素を混ぜたものです。

本わさび栽培は難しいけど需要があり卸値が高いので、最も収益性の高い作物らしい。

しかし高価な上に、おろし金ですりおろしたらすぐに食べないと、空気中の酸素と水分にふれて約15分で風味が衰えてきます。

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日本人は約千年の間わさびを育ててきました。将軍は一族が何世紀にもわたり保護してきた貴重なわさびの採れる土地を支配した。

農民たちは長野の段々畑に小川を迂回させ、穏やな水流をたえず注がせながらわさびを育てた。清流が途切れると泥だらけで苦い味になってしまうから。

数年たってやっと地下茎が十分な大きさになると収穫できる。わさびは生育条件が整っていないと発芽すらしない。自生する場所以外での栽培は非常に難しいのです。

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日本の本物のわさびを味わってみよう! 

西洋わさびとはちがい、鮮魚の繊細な味わいを引き立てて強すぎることがない。日本のも西洋のもアブラナ科なので鼻にツーンとくるが、西洋のは強い大根のような辛味。日本のわさびは「新鮮、緑、甘い、オイリー、香ばしい」など風味ゆたかだ。

ところで、寿司職人はにぎる時にシャリとネタの間にほんの少しわさびをおきます。わさびをもっと足してもらうと(それって職人さんに失礼なのだが)ネタの上に直接置かれます。醤油に混ぜると風味がすぐに消えてしまうから。

本わさびはペースト(冷凍出荷)や粉末状でオンライン購入もできます。 さらにおススメなのは、わさびアイス。

わさびアイスクリームは最初にさっぱりとしたミントバニラの甘さ。その後にくるツーンとしたわさび独特の辛さが鼻を突き抜ける瞬間が、クセになる味わい。

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長野県安曇野の「大王わさび農場」は入場料無料、上の本わさびソフトクリームは税込360円。前面にわさびを押し出した感はなく、ほんのり香る上品なわさびの香りと風味。

下の写真のわさびソバやわさびカレー、わさび丼など一生分くらいのわさびを味わえるそうな。https://www.daiowasabi.co.jp/

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