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フランス便り(2)「さっそくスリ未遂にあいました」

リヨンの顔ともいえるノートルダム大聖堂は、同市を旅行したら必ず訪問したい観光地のひとつです。教会脇の見晴らし台からはリヨンの街並みを一望でき、夜にはライトアップされて美しく輝くそうです。

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ノートルダムは「私たちの貴婦人」という意味で聖母マリアをさし、フランスにこの名の大聖堂は複数あります。

きのう朝のフランス便りを見た友達から「ノリノリ、ベビーカーにエルちゃんを乗せて、母子3人はリヨンの街並みにもう馴染んで見えます。リヨンは治安も良さそうですね。若い人は順応性があるからあっという間にフランス人だわね!」と感想をもらったばかりでしたが・・・

そのあと、さっそくスリの未遂にあいました!

ここからは息子のお嫁さんからの報告です*******

犯人は若いカップルでした。

ノートルダムの展望ポイント(下の写真の、リヨンの街を一望できる望遠鏡が設置されてるあたり)で、うちの子供達が望遠鏡で景色を見たい見たいといってうろうろしてたんです。

そこへ、若いカップルが望遠鏡をのぞきにきて、私の視界に入ったんです。「こんな大人がわざわざ望遠鏡を見にくるの?」とその時にふと思ったけど、でも、邪魔になっちゃいけないので、子供たちに「邪魔になるからこっちへ来なさい〜」なんて言ってたんです。

しばらくしたら、まだウロウロしてたエル(3歳女児)がそのカップルの男性の方につっかかって転んで(あるいは、転ばされたかもわからないのですが)

「ごめんね、大丈夫?」とその男は心配するそぶりをみせてきて、うちのエルはかなり泣いてたんで、エルの手を握ったりして(あとですぐ消毒しましたが)。

そこで軽く会話を交わしたわけです。

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で、そのあと最寄り駅から電車に乗る時に、階段しかないので、ベビーカーをたたもうとしていたら、「ベビーカーをおろすよ!」と半ば強引にやってくれた(大丈夫ですと言ったのに)。

その後も、切符を買う時に心配そうに見て話しかけてきたりとか・・「なんだか馴れ馴れしいなあ。でもさっきの罪滅ぼしのつもりかな?」と思ってたんですね。

そしたら、電車にのったとたんに男性の方が地図を広げて「これはどこ行きなの?!」とまくしたてながら聞いてきて、「わからない」と答えてるのにかなりしつこくて。

「なんか、おかしいな」と思って連れの女性の方を見たら、私のバッグを凝視してて。すでに3分の1くらいチャックが開けられていたので、段階的に開けて最後に気を逸らしてバッと取るつもりだったのかもしれません!

女の目線に気づいてからは、バッグを開けられないように手を置いていたから助かったんですが。

今から考えると「親切な人を装って近づいてきてたんだな、最初から警戒心を解こうとしてたんだな」と、順を追ったら手口が読めてきて。

ずっと付け狙われていたわけですね。スキができるポイントを狙っていたわけです。

勝手な動きをしてしまうやんちゃな子供二人に、ベビーカーもあって、階段や坂道、石畳の道はとにかくガタカタで。

アメリカだったら、本心から親切で助けてくれる人がいたような環境ばかりでしたが。

海外では、その親切は普通なのかと思っていましたが、ヨーロッパでは全然違うんだ、と認識しました。

基本、心配して手伝ってくれる人なんていないと思った方が良いですね。

しかしエルがわざと足をかけられたとしたら、下衆中のゲスですよね(転んで靴が脱げて痛がって相当泣いたし)。

3歳の女の子に怪我をさせて注意引きつけるとは本当に憎いし、世も末だと思います😡 でもそれが今のヨーロッパ経済の実態なんでしょうね。

もう子供をかばうしかない親にとっては逃げ場がないので、携帯をがっちり身体につけておけるような、取られないケースに変える、財布に大切なものは入れない、などの対策をした上で、

最悪の時は持ち物は放棄する覚悟を持っていないとだめですね!

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以上、嫁さんからの報告でした。その時に息子は何をしていたかというと、先に5歳児の手をひき、3歳女児を抱っこして先に階段を下りていったので、嫁さんがベビーカーの担当だったそうです。

今はスマホに情報満載なので携帯もかなり狙われているかも。知り合いがスペインで観光中にそこら中で写真を撮っていたら、後ろから来た電動スクーターに携帯をいきなりひったくられたそうです。

フランスも電動スクーターばかりなので気をつけないとね。

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ところで、昨日はこれでは終わらず、仏リヨンのスリ未遂事件後、横浜ではオートバイで出かけた夫がポケットから携帯を道路に落としたまま気づかずに帰宅して、携帯がない!と大騒ぎ。

嘘みたいなトラブル続きですが、本当の話です。

幸いにして、親切な方が拾って交番へ届けて下さいました。お巡りさんに聞かれても、名前はいいですからと名も告げずに置いていかれたそうです。

携帯を落としたのが日本でよかった、日本でなかったら戻ってこないよと、最後はほっこり嬉しい結末でした。

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