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猫劇団の個性的な役者たち (3)

ククレチェフ猫劇団の猫たちを撮影した写真家さんは、そのあとで劇団から公演に招待され、家族みんなで観てとても楽しかったそうです。

それもそのはず、この劇場はモスクワではすでにレジェンド。子供たちにとって必見の場所らしいですから。

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でも、写真家さん一家は今まで一度も見に行ったことがありませんでした。

公演は2時間もあって猫たちはもちろんセリフを一言も発することがなかったのに、少しも退屈することはなかったそうです。

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フワフワの毛皮をまとう猫役者たちの演技やトリックはダイナミックで面白く魅惑的。 モスクワを訪れる親子連れや猫好きならぜひ行ってみたいスポットでしょう。

実はこの猫劇団シリーズ、最初は写真家のアレックスことアレクサンダー・ホクロフさんとその犬猫肖像写真について書こうと思っていました。

彼は1982年インドのカルカッタ生まれ、多くの美術ジャンルを試して行き着いたところ、今はモスクワで妻のベロニカさんと動物たちの肖像写真に情熱を注いでいます。

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今回はしかし被写体の猫役者たちやそれを率いるドミトリー劇団長があまりにも魅力的だったので、私はたくさん道草を食ってしまいました。

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人間のような表情をする猫さん
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リア王の役が合いそう

小さな劇場の、観客からとても近いステージの上で猫たちに昔ながらのシンプルな芸を演らせ、それを喜んで見に来る人たち。なんだか心温まる情景です。

ロシアという知らない大国の、内面を垣間見たような気がしました。 

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